「東京製文堂」のピンマーク入り秀英初号明朝活字 印刷物の観察から推定してきた秀英舎の号数活字サイズ これまで私は、「近代日本の活字サイズ――活字規格の歴史性(付・近代書誌と活字研究) 」(2017年、立命館大学・国文学研究資料館「明治大正文化研究」…
NTTデータNJK/メディアドライブによる(日本語)OCRの解説ページ(https://ocr.jp/)を眺めていて、1980年代から、光学文字認識の基本的な概念は概ね変わっていないのだということを確認し。「どこからどこまでが〈その文字〉なのか」を判断するためにAIを…
2023年1月16日22時19分に当方の大きな勘違いについてご教示いただいた(https://twitter.com/blue0620/status/1614975692160266243)ので、一部訂正しました。 現在のNDL全文検索で特定キーワードによる検索リターンをアウトにしてしまう仮称「図デコファン…
さてさて、仮称「図デコファントム」によって検索リターンがアウトになってしまうNDL全文検索対象のOCRテキスト。「#NDL全文検索 対象テキストに含まれている「宇宙戦艦」以外のイースターエッグを見つけた方はぜひお教えくださいッ #次々デジ備忘録 #図デコ…
先ほどの「#NDL全文検索 対象テキストに含まれている「宇宙戦艦」以外のイースターエッグを見つけた方はぜひお教えくださいッ #次々デジ備忘録 #図デコファントム」(https://uakira.hateblo.jp/entry/2023/01/15/185434)で触れた一部資料に、「한국전투특…
国会図書館デジタルコレクションの全文検索大好き勢に言っておくッ! おれは今 やつのスタンドを ほんのちょっぴりだが 体験した い…いや… 体験したというよりは まったく理解を 超えていたのだが……あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!「おれは NDL全文検…
2023年1月16日22時19分に当方の大きな勘違いについてご教示いただきました(https://twitter.com/blue0620/status/1614975692160266243)。この記事で話題にしている、現在のNDL全文検索を可能にしたのはLINE株式会社が受託した令和3年度OCR事業の成果である…
「Naigai Print Co.」の初号明朝活字 内外印刷の初号明朝活字「春」文字ヅラ正面内外印刷の初号明朝活字「春」左斜め向き内外印刷の初号明朝活字「春」ボディ左側面(ピンマーク「内」図案)内外印刷の初号明朝活字「春」右斜め向き内外印刷の初号明朝活字「…
2023年1月22日追記:当初の表題は「NDLOCRのレイアウト判定処理に縦横双方向での行ボックス認識の追加を望みます #次々デジ備忘録」でしたが、現行NDL全文検索に用いられたのは令和3年度にLINE株式会社が受託したOCRテキスト化事業の成果であるとお教えいた…
宮武外骨『公私月報』に「明治新聞雑誌標題筆者集」という連載があり、外骨蒐集資料のうち、何らかの資料によって標題(題字)の筆者がわかるものについて、標題と筆者の情報が掲げられています。掲載されるのは、1930昭和5年9月の第2号から昭和8年5月の第32…
東京築地活版製造所の「種字彫刻」に携わった職工の一人に、竹口庄太郎(正太郎)という人物がいました。「彫刻家として知られた竹口茂平」の息子とされてきました。私は、「印鑑の彫刻師か木版の彫刻師」と想像されてきた「竹口茂平」とは、江戸で「板木屋…
次世代ライブラリーによる実験が始まって以来、国会図書館デジタルコレクションのOCR文字認識の高精度っぷりに驚かされ続けており、2022年12月アップデートによって『官報』が全文検索の対象になったことから様々な調査が大きく進展していることに感謝の舞を…
たまに漏れがあるとはいえ、江川行書も南海堂行書も篆書活字すらかなりよく認識できることが判ってきたNDL全文検索を支える超絶OCRへの挑戦。今回は大阪都村活版の五号草書活字も認識出来ていることが判明しました。平野幾次郎『さか野のつみ草』(明治27、…
江川活版製造所の行書活字(江川行書)の他に、明治時代に作られた行書活字として「南海堂行書」というものがありました。青山進行堂の活字見本帳『富多無可思』に掲載されているものを図示しておきましょう。 青山進行堂『富多無可思』より南海堂二号行書活…
以前、江川活版製造所が明治20年代から30年代に開設したという支店の登記情報を『中外商業新報』から探しだそうとして挫折したことがあったわけですが(「中外商業新報等に見られる旧商法期の商業登記DB希求」〈https://uakira.hateblo.jp/entry/20130921〉…
前回「日本活字工業株式会社の社史を私製してみようと思い立ったのだけれども」という記事で追いかけてみた、大阪活字鋳造株式会社と中原繁之助の周辺をNDL全文検索で拾い出してみて解ったことから、今回追加したい情報の起点となる2つを抜き出しておきます…
この記事のタイトルは「国立国会図書館デジタルコレクションの2022年12月アップデートによって全文検索機能が大幅に強化されたおかげで『官報』に公告された商業登記が探しやすくなったので日本活字工業株式会社の社史を私製してみようと思い立ったのだけれ…
1950年代の『月刊印刷時報』について、2022年12月現在、WebOPACで確認できる主要な所蔵先を一覧表にしてみました。国会図書館本は、全てデジタル化済となっており「送信資料」として閲覧可能です。 年月 通号 大阪府立図書館 国会図書館 印刷図書館 印刷博物…
横浜市歴史博物館「活字」展の図録 横浜市歴史博物館の2022年度企画展「活字 近代日本を支えた小さな巨人たち」が2022年12月10日から2023年2月26日までの会期で開催されています(https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/koudou/see/kikakuten/2022/katsuzi/…
東京築地活版製造所の最も初期の種字彫刻師に竹口芳五郎という人物がいました。『本邦活版 開拓者の苦心』(1934、津田三省堂)に「初期の版下書師 竹口芳五郎――明朝書体の完成――」という略伝が書かれているほか、あまり手掛かりのない人物です。同書の書き…
勉誠出版から2022年12月付で刊行される(された)『書物学』第21巻「特集 活字」に、〈「秀英電胎八ポ」書風と「築地新刻電胎八ポ」書風の活字について〉という記事を書かせていただきました。書物学 第21巻 活字: 近代日本を支えた小さな巨人たち (書物学 2…
今回は、「〈日本で「活字」という語はいつ頃から使われているか、また「Movable Type」の訳語なのか〉問題を掘り下げるためのメモランダム」の「10. 近世木活字時代の「活字」用例」にメモった話に関連することを、追加で書きつけておきたいと思います。き…
2022年10月5日、大日本印刷「市谷の杜 本と活字館」の関係者であるmashcosan氏のツイート(https://twitter.com/mashcosan/status/1577439269043720192)により、9月22日付で「当館が所蔵している資料のうち公開を予定している資料の一覧」(https://archive…
以前から「新聞活字サイズの変遷史戦前編暫定版」や「新聞活字サイズの変遷史大正中期編暫定版」などとして書き溜めているシリーズ、今回は新聞活字サイズが激変していた時期(大正5〈1916〉年末から同9〈1920〉年初)――大手紙において9ポイントから8.5ポイ…
先日ネットオークションで2千数百本と思われる9ポイント楷書活字(と60本程度の6ポイント楷書活字、その他)とスダレケースがセットで格安に出品されていたのを入手することができた。活字の数量と内訳は到着してから数えたもので、実は届くまで「活字は付属…
Staatsbibliothek zu Berlinに1901年刊行資料のデジタルコピーを依頼した話 かなり前から初期Typography papersに掲載された記事を読みたいと考えていて、British Libraryにバックナンバーが所蔵されていることに気づいてオンデマンドアカウントを登録し念願…
長いこと読もう読もうと思っていた石崎博志「宣教師たちはどのような字書をみていたか」(以下「石崎2007」)は、科研費の登録情報では掲載誌が「2007年『琉大アジア研究』 第8号1-16頁」と誤って記載されているのだけれど、実際は2007年12月発行の『琉大ア…
※2022年4月5日18時追記:長いので、せっかくのセクション見出しを目次として冒頭に並べ、少し読みやすくしてみました。 目次 1. はじまりのQA 2. 並行世界にて(1)図書室好きのルームメイツ 3. 本木昌造は「活字」という語を使用した文献などを残していな…
先日来朱奇齡『続文献通考補』の序文を見るため中国国家数字图书馆のユーザ登録を試み「馆际互借与文献传递服务平台」で挫折中だった件につき、複写依頼に関して〈「Special remind」セクションには、「古籍善本・拓片・輿図の特集のコピーが必要な場合は、s…
匠体字としての「宋字」の件で薛煕『明文在』の(錢大鏞らが記した)凡例について、史梅岑『中國印刷發展史』よりも丁寧に典拠資料にあたったものと思われる陳国慶著・沢谷昭次訳註『漢籍版本入門』(研文出版 研文選書19、1984)は、『明文在』凡例の話題に…