日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

2020-01-01から1年間の記事一覧

朝倉・深澤『近世木活圖録』とオンライン資源による「活字書誌」試行

朝倉治彦・深澤秋男 編『近世木活圖録 國會圖書館本』(昭和59年5月31日印行、青裳堂書店、日本書誌學大系37)に掲出されている資料を勝手にリスト化してオンラインのリンクを添付。 書誌にしか辿りつけないものは、請求記号をNDLオンラインの書誌へのリンク…

新聞活字サイズの変遷史大正中期編暫定版

以前記した「新聞活字サイズの変遷史戦前編暫定版」の表で明らかなように、第一次世界大戦の影響(欧州産紙パルプの高騰)により新聞用紙価格が暴騰した結果*1、大正6(1917)年から大正12(1923)年にかけて、大手各紙の本文活字は小刻みに小型化されていっ…

壽岳文章・靜子『紙漉村旅日記』(昭和18年向日庵版)の活字

神保町のオタ氏によると、2019年12月14日に長岡京市中央生涯学習センターで開催されたNPO法人向日庵の公開研究会「寿岳文章一家 その人と仕事を追う」で、向日庵が使った活字が質疑になったのだという。向日庵が使った活字が質疑になったが、内田明氏なら分…

『中村汀女・星野立子 互選句集』に使われている 秀英12ポイント明朝活字

過日、仙台駅前イービーンズの古本まつりで、『中村汀女・星野立子 互選句集』(昭和22年、文藝春秋新社)を購求した。とある12ポイント活字を使った印刷物が教科書系のコーナーあたりに無いだろうかと期待して出かけて見いだせなかった中、なんとなく気にな…

Typography papers1号2号の記事が読みたくてBLオンデマンド初体験

レディング大学タイポグラフィ&グラフィック・コミュニケーション学部のPaul Stiffによって刊行されていた初期Typography papersの次の2本の記事を、何とかして読みたいとここ何年か思っていて。 Andrew Boag「Typographic measurement: a chronology」(199…

フランス国立印刷局の漢字木活字調査報告に驚く

「国立印刷局の漢字木活字(Printing Chinese Characters, Engraving Chinese Types: Wooden Chinese Movable Type at the Imprimerie Nationale (1715-1819)」https://brill.com/view/journals/eaps/10/1/article-p1_1.xml というヤバい調査報告が2020年3月…

「近代日本語活字・書体史研究上の話題」(『ユリイカ』2020年2月号)注釈リンク集

青土社『ユリイカ』2020年2月号(特集「書体の世界」)に「近代日本語活字・書体史研究上の話題」という小文を書きました。「400字詰め原稿用紙20枚程度」の本文に対して全部で70個ある注釈のうち、印刷されたテキストのままでは辿り辛いもの(ウェブ資源のU…

KmViewでのインターネット公開資料群はどうなるのだろう

以前から予告されていた通り、2020年は1月14日付のWindows 7サポート終了で始まって、12月末でのFlash終了で終わる年となっている。後者については、FlashアニメやFlashゲームなどと結び付けて「平成のインターネット文化」を懐かしむ話題ばかり目にして、電…

2020年の抱負

文字通りの意味で、日々、歩き続けること。SH-M03の発熱があまりにひどく、HTC-J butterflyの頃にやっていたIngressから4年ほど離れていたのだけれど、先月SH-M12に乗り換えたところバッテリー容量的にもROM/RAM容量的にもDQWの使用に耐えられるようになった…