日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

読売新聞の本文活字は明治42年1月1日から大正6年2月末まで「都式活字」基調だが明治42年2月からは築地9ポ半が乱雑混植されていた(ので都式活字は9.5ポイントで間違いない)

「早々と明治39年5月から築地9ポイント活字を用いた読売新聞は「字が小さすぎる」苦情への対応として築地10ポ・9ポ半明朝活字を採用せず明治42年正月から都式活字へ乗り換えるが…」で予告した、「都式活字」と築地9ポ半明朝活字の乱雑混植について、項を改め…

早々と明治39年5月から築地9ポイント活字を用いた読売新聞は「字が小さすぎる」苦情への対応として築地10ポ・9ポ半明朝活字を採用せず明治42年正月から都式活字へ乗り換えるが…

野村宗十郎「日本に於けるポイントシステム」で「其他十數種の新聞に九ポイントは採用されたが、何うも小さくて見にくいといふ非難があつた」と書かれているうち、読売新聞の本文活字には読売の社史に出ていない興味深い歴史があったので、整理してみます。…

「大阪毎日新聞」に見える東京築地活版製造所の9ポ・8ポ半明朝活字

これもまた「「東京日日新聞」「大阪毎日新聞」と東京築地活版製造所の10ポ・9ポ半明朝活字」に続いて、またまた、「新聞活字サイズの変遷史戦前編暫定版」と「大正中期の新聞における本文系ポイント活字書体の変遷(暫定版)」を補足する、築地活版の初期ポ…

明治42年版『新聞名鑑』を手掛かりに築地初期ポイント活字の早期採用紙を探る―②毎日電報の事例

明治42年版『新聞名鑑』を手掛かりに築地初期ポイント活字の早期採用紙を探ってみようという試みの1紙目として、『毎日電報』を取り上げてみます。明治42年版『新聞名鑑』では1行18字詰め・1頁8段組みとされており(https://dl.ndl.go.jp/pid/897421/1/55)…

明治42年版『新聞名鑑』を手掛かりに築地初期ポイント活字の早期採用紙を探る―①ブランケット判の段数・字数と活字サイズ

今回も「新聞活字サイズの変遷史戦前編暫定版」と「大正中期の新聞における本文系ポイント活字書体の変遷(暫定版)」を補足する築地活版の初期ポイント活字の話です。当初は「明治42年版『新聞名鑑』を手掛かりに築地9ポイント活字の初期採用紙を探る―①ブラ…

「東京日日新聞」「大阪毎日新聞」と東京築地活版製造所の10ポ・9ポ半明朝活字

またまた、「新聞活字サイズの変遷史戦前編暫定版」と「大正中期の新聞における本文系ポイント活字書体の変遷(暫定版)」を補足する、築地活版の初期ポイント活字の話です。5月に記した「東京築地活版製造所の12ポイント明朝活字と写研の石井中明朝MM-A-OKS…