昭和18年の『日本目録規則』(https://dl.ndl.go.jp/pid/1122648/1/22)や『日本目録規則 1952年版』(https://dl.ndl.go.jp/pid/2932039/1/27)以来の規則により、出版者の所在が「町村」の場合や同名弁別のために都道府県名等が付記される場合を除いて、「…
このところ追っている、「『日本』紙や『国家経済会報告』等に見える謎の五号仮名」の件、「北の大地に渡っていた謎の五号仮名」で見た北海道の事例に続いて、今回は北東北のうち国会図書館デジタルコレクションで出版地が青森と秋田の資料状況を見ておきた…
1930年代から40年代に東京築地活版製造所以外で売られていた「築地体」の活字 例えば森川龍文堂『活版総覧 : 和欧文活字と印刷機械』(昭和81933年 https://dl.ndl.go.jp/pid/1209922/1/20)に見られるように、東京築地活版製造所以外でも「築地体」の活…
はじめに これまで何度か記してきた、秀英舎の五号活字は明治191886年頃から少しずつ小さくなり、明治231890年を境に築地格(略1呎82字:3.71mm角)から秀英格(略1呎83字:3.65-3.67mm角:10.4pt)に切り替わるという話。これは東日本大震災の前に…
NHKのファミリーヒストリー「大泉洋 ~北の大地に希望を託して~」。――2024年12月29日の本放送を見逃していたのですが、2025年1月4日に流れていた再放送の冒頭20分ほどを家事の合間に流し見ていて目に留まった印刷資料があり、1月5日20時41分まで視聴可能と…
2018年5月に横浜開港資料館でお話しさせていただいた「近代活字と明治の横浜」関連公開講座第1回「活字と活字見本帳の語るもの」のために東北大学附属図書館所蔵の『東京日日新聞』原紙をコピーして私製していた勧工寮の五号仮名一覧に、横浜市歴史博物館小…
美華書館のSmall Pica Japaneseの姿は、宮坂弥代生「近代日本の印刷業誕生前史 ガンブルの講習と二つのミッションプレス」(『書物学』15巻〔勉誠出版、2019、https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=101002〕)に掲載されて…
2024年11月9日に「蛮勇を奮って仮称「西磐井活字」全体の整理を始めたものの築地五号と活文舎五号以外へうまくアプローチできず己の力不足を突き付けられている話」という記事を記した五号活字について。同記事の末尾で今後の整理方針について次のように悩ん…
現時点では正体不明の「気になる「き」」が見える資料を再確認 先日「セクト・ポクリットの輪番新連載「ハイクノスガタ」第1回「子規と明治期の活字」を拝読して気になった日本新聞社の活字と明治20年代前半の秀英舎五号仮名」で言及した「『日本』紙と『国…
博聞社の四号と五号の仮名がオリジナルだということを何年も前から喧伝していたものの、12月1日付の記事「セクト・ポクリットの輪番新連載「ハイクノスガタ」第1回「子規と明治期の活字」を拝読して気になった日本新聞社の活字と明治20年代前半の秀英舎五号…
今のところ『座右之友』第二(47頁:https://dl.ndl.go.jp/pid/853896/1/28)以外に東京築地活版製造所が活字見本として掲出しているものを目にした記憶がないのですが、五号楷書活字*1と併用することを主目的とした仮名活字が作られていました。 築地活版の…
以前言及したことがある「大阪都村活版製造所の考案になる草書活字」と思ってよいのであろう仮名活字一式もまた、青山進行堂『富多無可思』に掲載されています(70頁)。 青山進行堂『富多無可思』70ページ「五号草書活字」江川活版製造所の五号行書仮名に続…
江川活版製造所が発行した活字見本のうち、明治30年頃に発行されたものと推定される『新製花形電氣銅版見本』(印刷図書館蔵 Za403)には明朝の二号、四号、五号、六号、七号活字と、江川行書の二号、三号、五号活字、(築地体)二号太字仮名、そして「年賀…
「俳句がもっと楽しくなるポータルサイト」と銘打たれたウェブサイト「セクト・ポクリット」で2024年11月下旬に始まった新連載「ハイクノスガタ」第1回「子規と明治期の活字」でご参照頂いたおかげで、『書体のよこがお:時代と発想でよみとく書体ガイド』(…
2024年12月1日付で明治書院『日本語学』43巻4号(2024年冬号)が発行されました。「文字とデザイン」「ローマ字の規範」という2本立ての特集のうち、「文字とデザイン」特集に「明治の和文活字書体―― 一九世紀日本語印刷文字史の結実と二〇世紀日本語印刷文…
はじめに 先日、五号活字を主体とする、文選箱およそ2箱分の古い活字を入手しました。縞木綿の包みを開くと、おそらく当初の姿を保っているのであろう文選箱1つ(主にひらがな活字)と、三分の一程度が崩れてしまったらしき文選箱1つ(主に漢字活字)、そし…
文選箱の「最初の100本」に東京築地活版製造所のピンマーク入り活字が含まれていた話(「築地五号仮名フェイスの築地五号ボディ活字を20本並べてデジタルノギスで計った寸法のメモ(5組測定の100本中1本は築地活版のピンマーク入り)」)の続きです。 築地活…
2020年代に入ってから大きな幸運に恵まれて実現した、古い時代に鋳造されたことが明らかであるような和文活字の大きさを計ってみるシリーズ。JIS規格より古い時代に鋳造された「号数活字」の寸法は、弘道軒清朝活字を除いて「初号」などの呼び名とおよその大…
さて、①往時の新聞各紙のうち『中央新聞』が本文活字として築地9ポイント明朝を採用した嚆矢であると言われていて、牧治三郎『京橋の印刷史』(東京都印刷工業組合京橋支部50周年記念事業委員会、1972年)や矢作勝美『活字=表現・記録・伝達する』(出版ニュ…
明治42年版『新聞名鑑』を手掛かりに築地初期ポイント活字の早期採用紙を探ってみようという試みの2紙目として、『毎日電報』に続き、今回は『名古屋新聞』を取り上げてみます。明治42年版『新聞名鑑』では1行18字詰め・1頁8段組みとされており(https://dl.…
「早々と明治39年5月から築地9ポイント活字を用いた読売新聞は「字が小さすぎる」苦情への対応として築地10ポ・9ポ半明朝活字を採用せず明治42年正月から都式活字へ乗り換えるが…」で予告した、「都式活字」と築地9ポ半明朝活字の乱雑混植について、項を改め…
野村宗十郎「日本に於けるポイントシステム」で「其他十數種の新聞に九ポイントは採用されたが、何うも小さくて見にくいといふ非難があつた」と書かれているうち、読売新聞の本文活字には読売の社史に出ていない興味深い歴史があったので、整理してみます。…
これもまた「「東京日日新聞」「大阪毎日新聞」と東京築地活版製造所の10ポ・9ポ半明朝活字」に続いて、またまた、「新聞活字サイズの変遷史戦前編暫定版」と「大正中期の新聞における本文系ポイント活字書体の変遷(暫定版)」を補足する、築地活版の初期ポ…
明治42年版『新聞名鑑』を手掛かりに築地初期ポイント活字の早期採用紙を探ってみようという試みの1紙目として、『毎日電報』を取り上げてみます。明治42年版『新聞名鑑』では1行18字詰め・1頁8段組みとされており(https://dl.ndl.go.jp/pid/897421/1/55)…
今回も「新聞活字サイズの変遷史戦前編暫定版」と「大正中期の新聞における本文系ポイント活字書体の変遷(暫定版)」を補足する築地活版の初期ポイント活字の話です。当初は「明治42年版『新聞名鑑』を手掛かりに築地9ポイント活字の初期採用紙を探る―①ブラ…
またまた、「新聞活字サイズの変遷史戦前編暫定版」と「大正中期の新聞における本文系ポイント活字書体の変遷(暫定版)」を補足する、築地活版の初期ポイント活字の話です。5月に記した「東京築地活版製造所の12ポイント明朝活字と写研の石井中明朝MM-A-OKS…
2年程前の記事「大正中期の新聞における本文系ポイント活字書体の変遷(暫定版)」は記事中にもある通り「年末に刊行される予定の雑誌に向けて執筆中の原稿」、つまり勉誠出版から2022年12月付で刊行された『書物学』第21巻「特集 活字」に掲載していただい…
明治41-421908-09年に東京築地活版製造所から中央・読売の本文活字の座を奪った「都式活字」ですが、活字サイズはデビュー時から一定しているように見えるものの――9.75ptと言われるが実際は9.5pt相当と思われる――、仮名の書風が短期間のうちに3段階の…
「活字の種を作った人々」展の会期末ぎりぎりになって、ようやく、市谷の杜本と活字館を訪れました。初訪問です。展示室の隣にある制作室エリアの卓上に「手を触れないでください」という注意書きだけ添えて飾られていたスリムな文選箱3つに、欧文活字5種と…
2023年11月3日から2024年6月2日という会期で、市谷の杜 本と活字館の企画展「活字の種をつくった人々」が開催されています(https://ichigaya-letterpress.jp/gallery/000345.html)。この記事の公開時点で、残る会期は週末の3日間。2024年の春からVRツアー…