2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧
目覚めると白いワニがやってきて何やら己に注文を。 例の十二文字を全て使ってユニークで豊かな愛の短文を作れ。 えーと、例の十二文字ってのは、子丑寅…ぢゃなくて、東三国とか愛永鬱とかいふアレのこと? ワニの話を聞いて思ひ出したけど、はじめてこの十二…
Mさんに唆されて、過去三十余年のマンガタイポグラフィ研究(大袈裟)について、振り返ってみてゐる。短時間で仕上げる必要があるので、時々気絶しながら夜鍋。気絶寸前の、脳の奥深くが痺れてる感じがイカス。気絶中親切な小人が己の脳内を整理してくれてるみ…
文字コードって何だらう。文字コードってやつが扱ってる「文字」ってモノに色々と性格が異なる「キャラクター(文字)」が混ざって集まってるおかげで、ある「キャラクター」については正しい説明であるように見えることが、他の「キャラクター」には当てはま…
満五歳五箇月となったウチの野郎ッコなんだども。 物心ついたときから時計やカレンダーなど数字が書いてあるものが大好きで、漢字に興味を持ち出してからは「月火水木金土日」を書けるようになったと言っては喜んでゐた。 幼稚園のオトモダチの影響で特撮ヒ…
大きなケなのか小さなヶなのか判別に迷ふものがある。文字の専門家であるとは限らない、入力ボランティア、校正ボランティアにとって、できるだけ簡単な判別方法は無いものか。 己の記憶が確かならば、そこが“ケヶ指針”の出発点であり目的地で、「ケヶ个の活…
野郎ッコの運動靴を買ひ求めに出かけたジャスコ中山店のスポーツショップ。連れのトイレ待ちで隣接する100円ショップ「キャンドゥ」に入って驚いた。 1文字単位の漢字ハンコ――たしか「合わせてポン」とかいふ名称だった――があったんだども、活字棚(縦長直方…
先日の記事「ケヶ个の何だらう」さ頂いたbakocutei_pontaさんのブクマコメントに、かうあった。 困った事にケとヶの中間ぐらいの大きさのがあって迷う事があります。そういう時に限ってカタカナでばっちり使われている時のケが同じ本文中になかったりして。…
これは引っ掛け問題に見えて難しい問題を含む奇妙な問題なんだども。 まずは下の画像をご覧いただきたい。 たぶん、日本語を理解する中学生以上のほとんど全ての方が、「ばーべきゅーのうまさまずさ」と読まれるんぢゃないかと思ふ。画像を作った己も、さう…
東北大学付属図書館の本館2号館に『経営史学』のバックナンバーがあると中島飛行機参考書リストを作った時に気づいてゐたんだども、新聞・雑誌や紀要を収蔵してゐる本館2号館は17時までしか開いてゐない。 久々に出かけた2号館で『経営史学』第二十巻第三号…
先日、徳永自身が訂正の書き込みをした『光をかかぐる人々』についての情報が記されてゐることを知った中野重治の『小品十三件』所収「徳永直選集の件」。 そこには、かういふ記述もあった。 「光をかかぐる人々」については、小田切秀雄がさつき引いた『新…
先日「芝野先生講演会「電子翻刻における「読み」と「見たまま」開催」の記事さ転記した、青空文庫が抱える“ケヶ問題”の件についてziomさんの日記「漢字探し」で対面した方々の参考に、余計なお世話と思いつつ。 次の例文をご覧ください。 住居表示が「霞が…
東北大学付属図書館に、「H君」をはじめ中野重治や徳永直も読んだ井上満訳のゴンチャロフ『日本渡航記――フレガート「パルラダ」号より――』の他、1952-53年にモスクワで出版された『Фрегат "Паллада" : очерки путешествия в двух томах』(「:」の前は英訳…
本日未明の「そらもよう」に、かうある。 青空文庫では例年、7月にオフ会を開いてきました。 今年は、昼の部の特別企画として、芝野耕司先生にご講演をお願いします。 テーマ:「電子翻刻における「読み」と「見たまま」」 講師:芝野耕司先生(東京外国語大…
昨晩記した「舟偏に走」の記事へのkarpaさんのブクマコメントを拝読し、引用文中の漢字なのだから引用元を確認すべきであったことを猛省。 徳永直は『光をかかぐる人々』の「開港をめぐって」第四節さ、かう記してゐる。 安政元年十一月以來、つまり下田談判…
徳永直『光をかかぐる人々』「開港をめぐって」の第四節、317頁7行目に「舟偏に走」といふ珍しい字が遣はれてゐた。 「走にょうに舟」(𧻖 [U+27ED6])だったらUnicodeにも超漢字にもあるんだども、「舟偏に走」はUnicodeにも超漢字にも無い模様。 現在の文字…
中野重治『敗戦前日記』(asin:4120022714)、昭和20年のノートには、東京圏の空襲(空爆)がずいぶんたくさん記されてゐる。とはいへ3月10日のいはゆる「東京大空襲」以外に100回以上の空爆があったといふから、そのうちのごく一部が記録されてゐる、と云ふべき…
眠気と闘ひながら、市民図書館から借り出してきた中野重治『敗戦前日記』(asin:4120022714)ば眺める。 昭和16年9月6日に中野は、同年4月15日付で出版されたゴンチャロフ『日本渡航記』(井上満訳、岩波文庫、asin:4003260619)を読了してゐる。16年6月に『日本…
先日「 『印刷雑誌』の『光をかかぐる人々』評と評者「N」について」の記事中で、片塩二朗『活字に憑かれた男たち』(asin:4947613483)が複数の証言として《三谷幸吉の『本木昌造・平野富二詳伝』再版原稿を中野重治が徳永直から受け取った》と書いてゐるって…
先日「徳永直『「印刷文化」について』について」の記事中で後日記すと予告した、『印刷雑誌』の『光をかかぐる人々』評と評者「N」について。 この『印刷雑誌』の『光をかかぐる人々』評は、浦西和彦編『人物書誌大系 徳永直』(asin:4816901302)にも、また…