2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧
小宮山先生が収集されて府川充男さんと日下潤一さんが共同購入し清刷りを取った後*1日下潤一さんの事務所で保管されていたレアメタルを譲り受けた。このまま一式で保持し続け、「終活」などで手放さねばならなくなった際にはこの一式を(例えばせんだいメデ…
1850年頃に上海のロンドン伝道会印刷所で使われていたLong Primer活字の大きさが、1841年頃のロンドンの主要活字会社の活字サイズに当てはまらないように思われる寸法だったため、この「小さな Long Primer活字」の来歴について何を手がかりに探せばいいのか…
W. Craig Ferguson「A Note on Printers' Measures」(1962『Studies in Bibliography』15巻242-243頁)を見た。「R. B. McKerrow stated that many composing sticks of different fixed length were used in early prnting shops.(R. B. McKerrowは、初期…
JSTORでバックナンバーが読める『Studies in Bibliography』掲載ペーパーのうち、Fredson Bowersの一番古いものと思われる「Some Relations of Bibliography to Editorial Problems」(1591/51「SB」3巻37-62頁)を斜め読みしてみた。Analytical Bibliograph…
Philip Gaskell「Type Sizes in the Eighteenth Century」(1952/53『Studies in Bibliography』5巻147-151頁)を読んだ。「活字サイズ」というのは活字ボディの寸法であって文字ヅラの大きさのことではない。欧文活字の場合――Gaskellによれば――通常大文字(…
上海美華書館のWilliam Gambleが長崎の本木昌造に伝えた漢字活字群のうち、ロンドン伝道会(LMS)ルートで開発されて上海に渡った「一号=Double Pica」活字と「四号=Three-Line Diamond」活字。LMSの印刷物で「四号」漢字活字と同時に使われている、一見する…
Fredson Bowers「Bibliography, Pure Bibliography, and Literary Studies」(1952年『The Papers of the Bibliographical Society of America』46巻3号)を斜め読み。山下浩氏によって、 英米の書誌学会は、通常 Pure Bibliography といわれる印刷工程や植…
2018年、横浜開港資料館「金属活字と明治の横浜」のあれやこれやが落ち着いたら再開しようと思っていた「府川充男撰輯『聚珍録』(三省堂、2005)愛読者Wiki(暫定版)」の作業は、結局手をつけないままになってしまった。今年も多分、優先順位は低い状態に…