日本語練習虫

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2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧

宮澤賢治『春と修羅』初版本に使われている活字のうち盛岡の山口活版所から買い足されたものを想像する(後編)――大正活版所(吉田印刷所)の規模感と漢字活字セット――

森荘已池『宮沢賢治の肖像』(津軽書房、1974年)に要所要所で出てくる、山口活版所の当時の代表者山口徳治郎氏からの聞き書きのうち、「『注文の多い料理店』二人」の項で取り上げられている話(「昭和15年2月7日の聞き書き」)に曰く(252頁 https://dl.nd…

宮澤賢治『春と修羅』初版本に使われている活字のうち盛岡の山口活版所から買い足されたものを想像する(前篇)――大正末の山口活版所の仮名活字はどのようなものだったか――

ここしばらく集中的に調べている地方別の「謎の五号仮名」用例。先日の「岩手における「謎の五号仮名」用例を探してみて仮称「西磐井活字」は盛岡市内丸の山口活版所で明治30年代に使われていた本文活字だったのではないかと驚いている話」にある通り、どう…

岩手における「謎の五号仮名」用例を探してみて仮称「西磐井活字」は盛岡市内丸の山口活版所で明治30年代に使われていた本文活字だったのではないかと驚いている話

このところ追っている、「『日本』紙や『国家経済会報告』等に見える謎の五号仮名」の件。「北の大地に渡っていた謎の五号仮名」で見た北海道の事例に続く前回「青森と秋田の「謎五号」用例」で北東北のうち国会図書館デジタルコレクションで出版地が青森と…