日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ギタさんにぶちあたる

本日公開分が、徳永直『光をかかぐる人々』続編、『世界文化』連載分の、最後の節になる。 http://d.hatena.ne.jp/HikariwokakaguruHitobito/ 末尾は次の通り。 「――記録がのこつていないけれど、昌造翁が、門人を上海にやつたというのは、ほんとか知れませ…

日本を除く英語圏と漢字文化圏でのサミュエル・ダイア事跡評価

Wikipedia英語版におけるSamuel Dyerの項目で、参考文献に挙げられてゐるものの一つに、クアラルンプールのマラヤ大学図書館ライブラリアン Ibrahim bin Ismail による「Samuel Dyer and His Contributions to Chinese Typography」(『The Library Quarterly…

昭和15年5月21日に「日本文化史展覧会」を見た矢部貞治

矢部貞治日記、銀杏の巻より。 五月廿一日(火)晴 上野でやってゐる東京朝日新聞の「日本文化史展」がもう明日終るといふので一度是非一瞥して置きたいと考へ、今日は朝からそちらへ行く。凡ゆる部面でいゝものが出てゐた。中で中食を喰べ二時頃出て来た。 上…

T15東大図書館司書森本謙蔵とS5明大図書館司書長森本謙蔵

昨日、大正十四年七月一日付の職員録中に見かけた森本謙蔵は、昭和五年当時の明治大学図書館司書長の森本謙蔵と同一人物か? http://www.lib.meiji.ac.jp/about/publication/toshonofu/oonoJ4.pdf http://www.lib.meiji.ac.jp/about/publication/toshonofu/uk…

公文書館所蔵の職員録に見える東京帝国大学附属図書館の司書

それらしい資料が言及しあってゐる印刷物は見終へたやうなので、国立公文書館アジア歴史資料センターの公開資料、職員録を眺める。 例へば山田珠樹が東京帝国大学附属図書館の司書官となってすぐに出された、大正十四年七月一日付の職員録を見ると、館長・姉…

山田珠樹・渋川驍と同時期の司書官“花城”小野源蔵

かかりつけの歯医者が勤労感謝の日を休日診療日に設定してくれていたので、治療に出かけた。宮部みゆき責任編集の『松本清張傑作短編コレクション 上』(asin:4167106949)を持参し、受付での待ち時間に、『或る『小倉日記』伝』、麻酔の待ち時間に『削除の復…

昭和十七年東大図書館にゐた徳永直知人のS司書を捜す

徳永直を書庫に誘ひ、サミュエル・ダイアの記事を載せた支那叢報の存在を探し出してみせた、「本郷の大學圖書館」の「司書をしている知人のS氏」 http://d.hatena.ne.jp/HikariwokakaguruHitobito/20091103 ――について、詮索してゐる。試みに「東大 司書」…

庄司浅水と徳永直の面談

昭和五十五年十一月に発行された庄司浅水『愛書六十五年』中の「文化産業の地」(pp.144-146)に、かうあった。 発展に次ぐ発展をつづけた博文館印刷所(いちじ十大雑誌を擁《よう》し、雑誌王国を誇っていた講談社の発行する九大雑誌の印刷・製本を一手に引き…

荒畑寒村の文選工体験

堀切利高による『荒畑寒村著作集7』(平凡社、1976)「解説 荒畑寒村と文学」および「解題」によると、明治四十一年の赤旗事件による入獄から出所した明治四十三年、寒村は仮名を使って懸賞小説を四篇書いてゐて、その中の一つに、明治四十三年七月二十三日お…

矢作勝美氏が1966年に『光をかかぐる人々』続編とニアミス

某所に「TRANSARTブックガイド第二版」がアーカイブされてゐたのに気づき、眺め返してみたところ、こんな記述があった。 矢作勝美「〔社史・伝記類の編集・製作2〕伝記の方法について」《印刷界》1966年12月号によれば、これで完結したのではなく後編が戦後…

改訂常用漢字表パブコメ準備できっぺか?

公用文においては、何かを「愛でる」ことも、何かに「気圧される」ことも、何かの「為に」どうにかすることも、何かを「遺す」ことも、何かに「悦ぶ」ことも、何かを「怨む」ことも、何かを「援ける」ことも、何かで「凹む」ことも、どこかに「往く」ことも…

支那語のうち最も重要な三千の文字の選集

徳永直は、『世界文化』昭和二十四年一月号掲載分の「光をかかぐる人々」続編中に、かう記してゐる。 http://d.hatena.ne.jp/HikariwokakaguruHitobito/20091108 ダイアがつくつた「支那語のうち最も重要な三千の文字の選集」というものは、漢字の、くらい、…

文字活字文化の灯

日本電報通信社『世界文化』に連載された、徳永直の『光をかかぐる人々』続編なんだども。青空文庫に未登録のまま「あおぞラボ」化を続けてゐて、本日公開分が昭和24年1月号掲載分の第2節めにあたる。 http://d.hatena.ne.jp/HikariwokakaguruHitobito/20091…