2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧
2024年12月1日付で明治書院『日本語学』43巻4号(2024年冬号)が発行されました。「文字とデザイン」「ローマ字の規範」という2本立ての特集のうち、「文字とデザイン」特集に「明治の和文活字書体―― 一九世紀日本語印刷文字史の結実と二〇世紀日本語印刷文…
はじめに 先日、五号活字を主体とする、文選箱およそ2箱分の古い活字を入手しました。縞木綿の包みを開くと、おそらく当初の姿を保っているのであろう文選箱1つ(主にひらがな活字)と、三分の一程度が崩れてしまったらしき文選箱1つ(主に漢字活字)、そし…
文選箱の「最初の100本」に東京築地活版製造所のピンマーク入り活字が含まれていた話(「築地五号仮名フェイスの築地五号ボディ活字を20本並べてデジタルノギスで計った寸法のメモ(5組測定の100本中1本は築地活版のピンマーク入り)」)の続きです。 築地活…
2020年代に入ってから大きな幸運に恵まれて実現した、古い時代に鋳造されたことが明らかであるような和文活字の大きさを計ってみるシリーズ。JIS規格より古い時代に鋳造された「号数活字」の寸法は、弘道軒清朝活字を除いて「初号」などの呼び名とおよその大…