本日未明の「そらもよう」に、かうある。
青空文庫では例年、7月にオフ会を開いてきました。
今年は、昼の部の特別企画として、芝野耕司先生にご講演をお願いします。
- テーマ:「電子翻刻における「読み」と「見たまま」」
- 講師:芝野耕司先生(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授)
- 日時:7月4日(土) 午後2時30分〜4時30分
- 会場:東京国際フォーラム 会議室 G407
少し大きめの会場を用意したので、まだ席に多少の余裕があります。
そこで、参加希望を一般の方からも受け付けることにしました。会費は無料、参加資格はありません。
ご希望の方は、次の要領で申し込んでください。
なお、定員に達した時点で、締め切りとします。
- 宛先:info@aozora.gr.jp
- 表題:【青空文庫講演会参加希望】
- 本文には、お名前(ハンドルネーム、本名、いずれでも結構です。)の記載をお願いします。
そこでは、主催者側のかうした問題意識に沿った話がされるらしい。
「JIS漢字コードが符号化しているのは、社会に通用してきた「文字」である。その中で「ケ」のような形をしたものには、「け」と読む片仮名と、「こ」「か」「が」と読む漢字がある。異論もあるが、青空文庫の作業では、その立場をとる。実作業では、底本の文脈を読み、入力対象がどちらかを見きわめて、対応するコードを入れよう。」
こうした、「読み」に立脚する立場が主張されました。もう一方からは、「JIS漢字コードは、「文字の種類」と「形」の組み合わせのみを規定している。「ケ」の形をしたものは、JISには、大小二つのパターンが、片仮名のみにある。底本の「ケ」のような形をした文字は、この大小の差異をキーとして、どちらで入れるか決めるべきなのだ。」とする、「見かけ」を重視する立場が主張されました。
ぶつかったのは、電子翻刻における「読み」と「見たまま」の二つのイメージです。
この講演と「夜の部」を経て、今後青空文庫ルールが前者か後者のどちらの立場となるのかが決まるのだらうから、すべての入力を終えた徳永直『光をかかぐる人々』の入力終了連絡は、7月11日以降にしようと思ふ。
残念ながら完全週休二日ではない東夷の己は、当日不参加である。