日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

ゴンチャロフには「本木昌造」が何と聞こえたか

東北大学付属図書館に、「H君」をはじめ中野重治や徳永直も読んだ井上満訳のゴンチャロフ『日本渡航記――フレガート「パルラダ」号より――』の他、1952-53年にモスクワで出版された『Фрегат "Паллада" : очерки путешествия в двух томах』(「:」の前は英訳すると「Fregat "Pallada"」すなわちフレガート「パルラダ」号{フリゲート艦「パルラダ」号}であるらしい)も所蔵されてゐると気づいた。
徳永が読んだ井上満訳『日本渡航記』によると、ゴンチャロフは『五回ほど「昌造」といふ名に触れ』てゐるのだといふ。
5回のうち1回くらいは「ショーゾー」の名ではなく苗字の方を記してはゐまいか、Мотоки(Мотокй)かМотоги(Мотогй)か(=「もとき」か「もとぎ」か)を確認してみたいといふ誘惑がむくむくと。
ロシア語は全く解らない己だども、井上訳『日本渡航記』ば眺めて目星をつけた後、ロシア語での年月日の表記だけ勉強すれば何とか探せるんぢゃないかと楽観視してみるテスト。
本木昌造の苗字の読み方について気にかけてゐる方々のうち、ゴンチャロフ『日本渡航記』ばロシア語で読んでみた人って、居だっけか?