日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

ケヶ个の活字見本

先日の記事「ケヶ个の何だらう」さ頂いたbakocutei_pontaさんのブクマコメントに、かうあった。

困った事にケとヶの中間ぐらいの大きさのがあって迷う事があります。そういう時に限ってカタカナでばっちり使われている時のケが同じ本文中になかったりして。どうしたらいいの!

己も気持ちは判ります。昔の活字になればなるほど、カタカナの字面が小さいですもんね。
で、以前から、「ケヶ个の活字見本」といふのを作らうと思ってました。

国会図書館所蔵、印刷局活版部『活字紋様見本』(明治18年)より
国会図書館所蔵、東京築地活版製造所『活版見本』(明治36年)より
印刷図書館所蔵、秀英舎『活版見本』(明治36年)より
精興社「邦文モノタイプ文字表」(青梅市教育委員会活版印刷技術調査報告書』所収)より
大正期から昭和初期にかけての、大日本印刷さんとか凸版印刷さんとかイワタさんとかモトヤさんとか日本活字さんとか精興社さんとかの、7ポイント、8ポイント、9ポイント、六号、五号、四号といった、本文サイズの活字についてかういった見本が作れれば、底本中に手がかりが見つからなくとも、大きい「ケ」なのか小さい「ヶ」なのか、迷ふ要素が激減するんぢゃないかと思ってます。
上記組織の中の人が居らしたら、ぜひとも資料のご協力を賜りますようお願い申し上げます。