宮脇俊三編著・原口隆行企画執筆『時刻表でたどる鉄道史』(isbn4-533-02872-1)のp.20(カラー口絵)に、春陽堂の鉄道小説第1篇『鳴神組』(明治26年)の写真がありました。巻末の数ページに時刻表ありとして、「東京新橋横浜及横須賀国府津間」が掲げられてゐます。
ひょっとして秀英舎六号角字の実用例だったりはすまいかと心躍らせ国会図書館に電子複写を依頼してみたのですが、鉄道小説『鳴神組』に付録の時刻表など無いといふ返事。残念。血中の“鉄分”ではなく“鉛分”によって時刻表を求める不純な動機に天罰が下ったのでせう。
交通博物館の図書室が所蔵してゐたりしないだらうかと夢想するものの、交通博物館は余りに遠く…。