日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

新MS明朝と人名漢字の字形(3)

新旧MS明朝の漢字グリフ変更に関して、新たな噂が伝はってきた。
Windows31jで実装されてゐた「塚」の“豕”が、“2本締め”から“1本締め”へと変更されてゐた他、「綠」と「錄」が最終画を止める形から払う形へと変更されてゐたといふ。
また、“豕”については、新MS明朝で新たに実装された1面88区5点「琢」や1面90区13点「緣」の“豕”が、「塚」同様最終画をテッペンの横棒から大きく払う形になってゐたさうだ。
“豕”の最終画については、噂を受けて旧MS明朝を見直してみると、「塚」の“豕”の右払い開始位置が既に平成明朝型になってゐたと気づいた。
してみると、http://d.hatena.ne.jp/uakira/20050826へのid:KoichiYasuokaさんのコメントにあるやうに、新旧MS明朝間の漢字グリフ変更は“人名用漢字を徹底的に見直す”といふテーマに沿って行はれてをり、現在のバージョンではたまたま漏れがある状態だ――といふことかもしれねぇ。
ちなみに、「樣」の他、「龍」にも変更は無く、1面86区83点「淚」も旁のテッペンが「ノ」ださうだ。
ベータ2以降で新MS明朝の人名用漢字グリフがどいなぐなっていくのかについて、「これ以上の変更が有っか無ぇか」といふ視点と、「“官報字形”と“JIS規格票字形”のどっちが採られっか」といふ視点で観察していくと、何か面白い現象に気づくかもしんねぇ。