日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

痩々亭骨皮道人『滑稽玉手箱』序の「四号」活字

近代デジタルライブラリーでも公開されている、痩々亭骨皮道人『滑稽玉手箱』(明二三、発行:井上勝五郎、印刷:三好守雄)の現物を落手。

これは『聚珍録』第三巻で「こちらも三号活字を用いた序の仮名に和様、築地、印刷局等各系の仮名活字が交っていることがお判りであろう。」と書かれているもの。
博聞四号を集中的に追っていた時期に、近デジ資料をプリントし、本文に使われている五号活字から序文の大きさを逆算すると三号じゃなく四号じゃないかと考えたものなのだが、このたび現物を実測することができた。


自作スケールでは、四・七九ミリ角の四号活字がベタに組んであるものと見える。
改めて、「四号活字を用いた序の仮名に、和様、(前期)築地、(仮称)博聞社の仮名が交っていることが判る」と書き記しておく。