日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

1993年5月6月の「飛翔」

おお、神よ、あなたはなぜこのタイミングで我等☆人の文字っ子ば、「飛翔体」さ巡り逢はせ給ふたのか(はてなスターで計数中)。
1993年5月29日付で発射実験が行はれたノドン1号は何と表現されてゐだったっけべかと、朝毎読日経の5月の縮刷版を何度も眺めてみたんだども、それらしい記事がさっぱり見つからねぇ。
己の見落としだべなと思ってGサーチで探してみたっけ、6月11日になってから報道されてゐた。
5月29日の発射実験当日には何があったか日本政府には判らず、後になって米軍から齎された情報によって事態を把握したのだといふ。
Gサーチの検索結果に拠る限り、1993年5月1日から6月30日の間に使はれた「飛翔」の語は、現皇太子と雅子妃の御成婚を祝ふ内閣の献上品である加山又造画伯の日本画「飛翔」の件と、東京サミットに照準を合はせて「中核派の非公然部隊「革命軍」が、新型の飛翔(ひしょう)弾を開発」してゐたといふ件のみだった模様。
Gサーチ検索で出てきた結果を信じる限り、上記を報じる読売新聞は、画題には読みを示さず、武器には読みを示した模様。
それにしても町村君、「飛翔体と書いているのは政府と『赤旗』だけだ。なんで共産党と政府が一緒なのか。けしからん話だし、政府は恥じなければいけない」って、何だそりゃ――っていふ話を報じる記事の末尾に、「麻生太郎首相や河村建夫官房長官は当初、「ミサイル」と呼んでいたが、3月27日の安全保障会議から政府は「飛翔体」の呼称を使っている。」てな話が。
おいおい、3月13日0時34分にに秋田県庁が内閣官房から「飛翔体に関するお知らせ」を消防庁経由で受信したってのは、政府の見解ぢゃないのか?
消防庁が独断で《前回も安倍官房長官が飛翔体って言ってたから今回もアレのことを飛翔体って呼ぶ》って決めちゃったのか?