何ていふか、どんだけ飛翔体のこと好きになっちゃったんだべ、己。
5日に再会し、6日にはもう気になって気になって、7日に身悶へし、8日になってもまだ飛翔体一筋。
アメリカからアントワネットの元に帰ってきたフェルゼンか己は。
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2009年4月5日の記事に記した、2006年7月5日の安倍晋三官房長官声明(http://www.kantei.go.jp/jp/tyokan/koizumi/2006/0705seimei.html)の件、やっとこさ、当時の新聞記事ば縮刷版から複写してきた。
声明の第一項「本日(5日)未明より複数回にわたり、北朝鮮から、弾道ミサイル又は何らかの飛翔体が発射されたものと考えられる。政府としては、関係閣僚と関係省庁を緊急参集させるなどして、対応に万全を期しているところである。」を、各紙はどう記してゐただらうか。下記サムネイル画像は字が読める程度の画像へのリンク。表外漢字を含む「飛翔体」や表内漢字「又は」の扱ひ等に注目。
朝日新聞は「声明」として「本日(5日)未明より複数回にわたり、北朝鮮から、弾道ミサイルまたは何らかの飛翔体(ひしょうたい)が発射されたものと考えられる。政府としては、関係閣僚と関係省庁を緊急参集させるなどして、対応に万全を期しているところである」。
日本経済新聞は「声明全文」として「本日(五日)未明より複数回にわたり、北朝鮮から、弾道ミサイルまたは何らかの飛翔体が発射されたものと考えられる。政府としては、関係閣僚と関係省庁を緊急参集させるなどして、対応に万全を期しているところである」。
毎日新聞は「声明の要旨」として「本日未明より複数回にわたり、北朝鮮から弾道ミサイルまたは何らかの飛翔(ひしょう)体が発射された」。
読売新聞は「声明の要旨」として「5日未明より複数回、北朝鮮から弾道ミサイルまたは何らかの飛翔(ひしょう)体が発射された。政府は、対応に万全を期している」。
1996年に単行本化された高島俊男『お言葉ですが…』の「大学生らイタされる」がきっかけ(の1つ)になって、確か2000年に新聞各社は表外字であっても漢字表記ぢゃないと却って語の把握が困難になる漢語について「ら致」ぢゃなく「拉致」、「語い」ぢゃなく「語彙」と書くといった記事基準の見直しをやったはずだども、「飛翔」についても同時期に扱ひが定まったんだったかどうか、後日『新聞用語集』や『記者ハンドブック』『放送で気になる言葉』ば見直しておくべと心覚。
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その辺も含めて、同好の各氏は、今回の新聞各紙の表記と比べて見られたい。