日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

学年誌の学参アンチック

予想通りと言ふべきか。
小学館の『小六』5月号と『小学四年生』5月号ば見たっけ、マンガのフキダシは学参アンチックによるアンチゴチなんだっけ。
http://www.netkun.com/
正確には、普通サイズのコマだと学参アンチックのアンチゴチだったんだども、キメゴマっつうのか大ゴマっつうのか、1ページの4分の3とか使っちゃうやうなデカいコマで主役らしきキャラがキメ台詞ば語ってだコマのフキダシでは、和字がリュウミンHになってて、せめてリュウミンH-KOにしろよってふか、アンチックAN-BかDBぢゃダメなのかってふか、異書体選択の意味が判らねがった。
http://www.morisawa-passport.jp/font/fontgenerator.php
リュウミン標準仮名系で無ぐって学参とはいへアンチックば通常コマの和字に採用したっていふのは、写研のKFAだか何だか知ゃねけっども多分己達が一番見慣れてきた筈のアンチック体から乗り換へる際の違和感ば減らす目的だと思ってゐだった己の感覚では、リュウミンHてふ選択は理解の外。
まあこれは、小学館による学参アンチック選択に関する己の想像が間違ってゐるんだべし、ひょっとすっと、“キメ台詞の書体は通常コマとは系統を変へた方がカコイイ!”ってな“文法”が成立しつつある――あるひは既に成立してゐる――んだかもしんねぇ。とりわけ学年誌てふ舞台からすっと、キメ台詞に“大人用”の書体(一般的に見かける書体)が使はれてっとカコイイ!って感じる可能性がある、やうな気がしないでもない。……キメ台詞の書体って、今まで、通常コマと同じか、もっと激しく違ふ書体が選ばれてましたよね?
ところで、学年誌のマンガのフキダシが学参アンチックになった時期と、ビッグコミック系が学参アンチックば採用した時期は、一緒なんだべか、違ふんだべか。