日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

Vistaベータ2のアレ

狩野さんから教はるまで己は気づいてゐねがったんだども、16ドットMSゴシックの「敎」(旧字の「教」)は、WinXPの段階まで、左半分が“メ+ナ+子”でねぐって“メ+≠+子”みてぇな形(横棒が一本多い形)になってたやうだ。
これは、Vistaベータ2で、ちゃんと直さってゐだ。
同じく教はるまで気づいてゐねがったんだども、MSゴシックの「舒」の字は、「予」のアウトライングリフの下半分が「了」みたくなっててイヤーンな感じなんだども、Vistaベータ2でも変はってゐねがった。
以前ダイナコムからリリースされったリョービ17書体パックのRFゴシックでは、M、B、XBのどのウェイトも平成角ゴシック体と同様の処理(通常の形体)になってゐる。リョービから提供さった字母に基づいてリコーがフォントデータを作成したと説明さってだMS明朝/ゴシックだけっど、「舒」の不思議な字形はどこで生じたものなんだべか。
晃文堂の細明朝からリョービの本明朝Lが生み出さった際に「茨」の“にすい”がCID7962からCID1205の形に変更さったんではねぇかと想像される痕跡が原字に残ってゐだったから、ひょっとすっと、ゴシックの原字では「了」形の「舒」だったといふ可能性も無くはない。