日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

アヲ

ウチの野郎ッコ、このところ急速に進化してゐて、「グルグル」以外の言葉をも、自分なりの理解に基づいて発話するやうになってきた。
妻が教へ込まうとしてゐる「青]と「赤」、口真似の時点では「アーゥ」「アーガ」とか喋ってるんだけっども、自ら指差ししてっ時に出てくるコトバ「アーゥ」の用例から察すると、どうも色相の区別だとは考へてねぇで、明度や彩度が高いヴィヴィッドな色のものを名指すのが「アーゥ」だと合点してゐるやうに思はれる。
ハッキリした色のものを見ると、赤いものでも青いものでも「アーゥ]、「アーゥ」。際立った色を見ると、「アーゥ」。
かうして「アーゥ」は出てくるやうになったけっど、今んとこ、「アーガ」とは喋らねぇ。
朝食後、顔を真っ赤にして気張った後脱力した状態の野郎ッコに何度も「ウンチした?」と妻が尋ねるコトバの響きが気に入ったらしく、フンバリとは無関係なタイミングで「ウンチッタ」「ウンチッタ」と唱へてみたりもするやうにもなった。
単なる言葉遊びとして発話してゐるとしか思へない「ウンチッタ」が、排便行為と結びつくのはいつのことだべ。
ひょっとすっと、大人がまだ汲み取れねぇでゐる何か別の語や文を舌足らずな状態で「ウンチッタ」と表明してゐるだけなんだべか。
便意や尿意を意識してくれねぇことには、トイレトレーニングが出来ねぇ。
ウンチが出さうなのか、ウンチが出たのか。ウンチとは関係無ぇのか。
訊ねてみても、野郎ッコは「ウンチッタ」問題には答へねぇで、「アーゥ」「アーゥ」と嬉しさうに繰り返すばかりだ。