三歳九ヶ月になったウチの野郎ッコなんだども、既にデジタル時計でもアナログ時計でも時刻を読み取ることができるという「数字大好き」っ子で、先月末頃から「公文」に遊びに行くようになった。
帰宅すると嬉々として宿題に取り組んでゐて、宿題以外にも、紙を見ると数字か仮名かアルファベットを書きつけたくてしょうがない様子。
一昨日、己の漢字調査メモ用紙の裏に丸数字をたくさん書きつけて「ボタン、ボタン」と宣ったのを今思ひ返すと、エレベーターの操作が大好きな野郎ッコのことだから、エレベーターの操作ボタンを描いて行き先を押す遊びだったやうだ。
かうして「公文」の教材に接した野郎ッコの書字行為は、内旋・外旋運動や近いほうから遠いほうへといった野郎ッコ生来の原則を失ひはじめ、「正しい書き順」の世界の住人のものに変質しつつある。
本人が好きで始めたことなので読み書きを楽しませてやりたいんだども、野郎ッコの「コドモ時代」の一部が終ってゆくのが嬉しくもあり寂しくもある秋の夜。
