一昨日書いた「手塚マンガと漢字のあやしい関係」に関係ありさうな話なんだども。
AFP BBニュースの記事「欧米人と東洋人で異なる表情伝達、英研究」によると、英グラスゴー大学の研究者の、「顔の表情から相手の感情を読み取る際に、欧米人は口元に注目するのに対し、東洋人は目の表情を重視する傾向がある」といふレポートが、米科学雑誌『Current Biology』に載ったといふ*1。
同レポートは「欧米人(白人)と東アジア人の知覚傾向は本能的に異なる」と結論してるって云ふんだども、ホントだらうか。
霊長類の研究からヒトの表情認知を照らし返さうとする研究からは、メカニズムは非ヒト霊長類とヒトの間ですら共通で、仮に欧米人と東アジア人の間で表情知覚の傾向に違ひがあるとするなら文化の違ひと考へられるんぢゃなかっただらうか。
てなことを、顔の絵文字ば眺めつつ、つらつら思った己。
参考にしてみたい本など:
竹原卓真・野村理朗『「顔」研究の最前線』(asin:4762823902)
吉川左紀子・中村真・益谷真『顔と心―顔の心理学入門』(asin:4781907059)
リコー、技術者コラムNo.25「画像で感動を与える」――プリミティブから文字へ
ティエリ・グルンステン著、古永真一訳『線が顔になるとき』
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*1:「Cultural Confusions Show that Facial Expressions Are Not Universal」、http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6VRT-4X0FH86-5&_user=10&_coverDate=08%2F13%2F2009&_rdoc=1&_fmt=high&_orig=browse&_sort=d&view=c&_acct=C000050221&_version=1&_urlVersion=0&_userid=10&md5=c4e49ce68eaa1ec747e2889b3248b135