日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

ゴーリキショーライ

今まで生きてきて「初めて」ってこたぁ無ぇべから「久しぶりに」だと思ふんだども、39度台の熱が出ると普段からおかしいニューロンの配線が更におかしくなるらしく、夜間診療所の問診表に「筋肉痛」と書かうとしてどうしても「筋肉通」としか書けない。間違ってゐる気がするのに、どんな形が正解か、とっさに思ひ出せねぇ。思ひ出せねぇのは加齢のせいぢゃなくて病気のせいだからと思考することで「やまひだれ」ば思ひ浮かべることができた。さうさうやまひだれだよやまひだれ。やるぢゃん己。字面を見た感じだけでは「痛」が正解かどうか自信が持てねぇけど理屈で考へれば正解のはずだ。いやいや音符は本当にこれでいいのか。マに用…。何でこれを「ツウ」って読まなきゃなんないの。知るか。で問診表に書けたのは、2日ほど前から微熱と筋肉痛があったんだども、通院日の15時頃から更に高熱になってきた感覚があり、19時に計ったら39度超えてたってことまで。待ってる患者たぶんゼロ。空いてる時間帯に来れて良かったなぁ。ベンチに寝転んでインタビューされながら、先に息子がインフルエンザ陽性が出たことや妻は陰性だったけど長期間熱が出る状態になってたことば語り足しつつ検温。39度2分。『ああさうさう、自分もいっぺん37度台後半の発熱が続いて内科にかかってPL錠ば処方され週末には発熱が収まってた感じがするんですけど日曜に何かの拍子で左肩の筋を痛めたみたいで月曜に外科にかかって湿布と鎮痛剤を処方されて2日間は外科的な肩の痛みと発熱性の足腰の痛みと戦ひながら今朝の分のオステラックまでは呑みました。』午後から熱が上がってきたのはあれだな、消炎鎮痛剤の解熱効果が薄れてきたんだべな。ホントかよ。
念のためと夜間診療所で受けたインフルエンザの検査。AもBもマイナス。妻と一緒だなぁ。ウイルスが十分な数量まで増殖しないと検査に出ないって言ふけど、39度まで熱が上がっちゃってから48時間待てって言はれても無理です待てません。まだ5時間くらいしか経ってないのにフラフラです。ウイルスは時間が経たねぇと検知できねぇってんだから発症後48時間以内に呑まないと駄目だっていふタミフル意味無くねぇすか。脇で計る体温が39度以上で48時間って、ヒトの脳は耐へられるんでせうか。不可逆的な化学変化が起きちゃったら怖いんですけど。タンパク質が固まっちゃうのは80度だっけ。季節の変はり目にちょっとした風邪を引くのはまぁご愛嬌だども、2週間以上も熱が上がりっぱなしってのは何だらう、中年初期から中年後期のカラダに変態すべく身中深くで何かが進行中なのか。うんさうだ、さうに違ひねぇ。妻も誕生日で来週から大台だしな。恐慌にも爆弾にも耐へ得るカラダに生まれ変はらうとしてゐるんだな己たちきっと。ゴーリキショーライ。サナギマン。中年から老人に変態する時にまたこんな熱の風邪引いちゃったらイナズマンに変身する前に死んぢゃうね。間違ひ無い。いやいやいやサナギマン期間だったら耐へられちゃうか。ゴーリキショーライ、ゴーリキショーライ、ゴーリキショーライ。
脹脛の筋肉痛が少し軽くなってきたかなと思ひきや、昨晩から、「心臓の前面と背面」と表現したい箇所に新たな痛み発生し、息をするのも嫌になってきた己。てゆうか痛くて息を大きく吸はんねぇ。ちょっと咳き込んだりすっと弾丸が貫通したらこんな感じかと思ふほど痛い。ゲホゲホ。撃だったこと無ぇから比べらんねぇけど。痛む時間が長すぎる割に生きてっから心筋梗塞の可能性は無ぇべし胸膜炎ってことも無ぐって発熱の痛みがここに来てるんだべなぁ。寝返り打つのも一苦労。
あんまり痛いんでホントにサナギマンに変身してしまひたい己。
サナギマンになっても痛いものは痛いんだっけか。