Tの一周忌でTSが来仙。己が勤務を終えてから駅周辺で茶でも飲まうといふことに。
久しぶりにウェブを観察した前夜、“文字って束縛よ!”なるキーワードを携へての旅立ちの記(と秀逸なコメント)*1に震え、一気に平熱に戻った――と言ひたいところなんだどもまだ37度台後半の状態で土曜の勤務。
それにしても、意思疎通の手掛り足掛りとして欠かせないもしくはとても役に立つはずのコトバといふやつは、どうして手掛り足掛りであるのと同時に手枷足枷であることを手放さないのか。
土曜の晩は、疲れた中年男ふたりが疲れた話題で近況を語り合ひ、旧交を温めたんだか何だかよく判らずに分かれた。
たぶん二人とも家族の話題なら多少元気が出たはずといふことや、息子の数字大好きッ子ぶりの馬鹿親自慢と同時に「1京匹のアリ」の件でも話してみれば元気な方向に話が進んだかもしれないな、一応二人ともマンガ好きだったし己は今でもマンガ好きだから『ハチクロ』に触れてみても良かったかな――冷静に考えればハチャメチャかつご都合主義な展開なのに何故か無性に甘酸っぱい気分にさせられてしまって己ハチクロ嫌いじゃないよ『タイタニック』の氷海に本気でウルっときちゃうし己、でも実際のところ濃厚な仲良しグループの中から二人も続けて四十歳で死ぬとは思はなかったよな――てなことは、帰りの地下鉄を降りて地上に出る頃になってやっと思ひついた。
当時在籍してゐた学部を考へれば、手掛り足掛りかつ手枷足枷って話は言語学のどういう奴等が触れてる話だっけ、言語学ぢゃなかったっけ、みたいなことを尋ねてみても良かったな――とは、たった今思ひついた。
ハチクロ(理花サン)と拘束具の話題に触れてしまったら、新作でエロくなってしまった綾波の話題に移るのか?
知らん!
最初の話題の選択を誤ると、遠くにも行けないし、なかなか面白い方向にも進めない。
そもそも「自分の話題」で元気が出ない中年男になってゐるなんて、ほんの十年前までは遙か想像の埒外だったよ!!!
次回TSと会う機会には、時候の挨拶みたいな他の奴等に任せておけばいいっていふ話題は極力避けて、オノレの元気の話ができるようになってゐたいものだとしみじみ思ふ夜。と日記さは書いておく。
*1:hatena/ogwata/20080302/ , /20080303/ , /20080305/
