日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

書字方向と読み方向

けふも公園で「5書けてちょうだい」と野郎ッコが言ふので、「自分で書いていいよ」と言ひ返したっけ、小枝を持った右手で時計回りに2〜3回楕円を描いて「5書けた」と宣ふのだった。
さてその一方で。
ひらがな積木ば左右に二つ並べて読み上げる際や、「10」「12」などひと塊で認識してゐるのではねぇ「23」だの「54」だのの二桁の数を読み上げる際、野郎ッコは、1つ1つ指差し確認をしながら右から左へと読み進める傾向があると気づいた。
考へてみれば、ハイハイを初めとして、運動時の腕の進行方向は「外から内」が基本である。テニスだって右利きなら右から左に振るのがフォアハンドストロークで、左から右にバックハンドストロークだ。
まだ複数文字から成るやうな語を捉へてゐないが文字の認知はあるといふ時期の右利き幼児の場合、読みの方向ば教へ込まねぇ限り、横向きに並んだ文字列を右から左に読み上げるのがグローバルに一般的だったりはしねぇべか。
ウチの野郎ッコの2歳7ヶ月目前の時期に特有の現象だべか。