以前、日下潤一さんの事務所でゲラ盆2枚に収納されていた府川充男氏日下潤一氏旧蔵ひらがなカタカナ活字4種をお送りいただいて整理してみた際に、ひらがなカタカナのセットとしては一部に不足の文字種があると見ていたのだけれども。
その後ゲラ盆とは別のところから活字の入った箱が見つかったという連絡を頂戴し、「明朝体の教室」第4回を聴講するため上京した際に日下さんの事務所へ寄らせていただき、追加の資料を受け取ってきていた。これをようやく整理したので、内容を記しておく。
その2、江川活版製造所系三号行書ひらがなカタカナ
前回見当たらなかった、濁音つき・半濁音つきの平仮名が、大幅に増えた。
前回から「ヴ」「ー」が増えており、平仮名を整理したことと併せて若干並び順を変えた。
その3、津田三省堂系二号宋朝体(長宋体)ひらがなカタカナ
前回多くの文字種が欠けていたけれども、ひらがなカタカナが一式揃ったものと思われる。
さて、以上が前回お送りいただいていた活字書体への追加分で、ここからは新出の活字になる。
その4、一号太仮名(アンチック)
カタカナは一通り揃っているが、ひらがなは揃っていない。
その5、二号太仮名(アンチック)
カタカナは一通り揃っているが、ひらがなは揃っていない。
この一号・二号太仮名(アンチック)については、買い揃えることができなかったという話を府川さんが何かで書いていらしたように思うのだけれども、その文を探し出すことが出来ないでいる。