日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

『台約爾傳』が届きました

購求法を思ひ悩んでゐた香港海外基督使團の『雖至於死――台約爾傳』(サミュエル・ダイアの伝記)について、助力をお申し出いただいてゐたわけなんだども、おかげで現在手元に届いてゐる。
ご尽力いただいた方々に、深く感謝。
さて、基督教伝道、漢字活字開発、聖書翻訳、女子教育といふ4つの業績について記したこの伝記の注釈に、ウェブで参照可能な日本語文献が1つ、記されてゐる。小宮山博史氏による、タイポグラフィの世界*1書体篇第一回「上海から明朝体活字がやってきた」である。
巻末に多くの参考文献がかかげられてをり、例のIsmailのLQ記事など紙雑誌やウェブの記事の他、英文と中文の多くの書籍が掲げられてゐるんだども、邦文記事はひとつもない。まぁ当たり前か。
その割には、arphicのサイトにかつてあったらしい、富士通の「タイプフェイスハンドブック」と印刷工業出版社の「活字印刷源流」に基づくといふ「日本明朝體活字書體之傳播」といふ図が(あやしげな内容のまま)附録九A「台約爾興中文活字印刷」として掲げられてゐたりして、なんだかなぁ……。