日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

サミュエル・ダイアの伝記

徳永直が『世界文化』誌に連載してゐた「光をかかぐる人々」の続編。その連載第五回の冒頭は、かういふ具合に書き出されてゐる。

 さて、それなら、サミユエル・ダイアとはどういう人物であつたろうか?
 まえに引用した支那叢報第二卷の解説文中にみる以上のものを、ざんねんながら、私はさがしだすことができない。あるいは、東方の基督教史や、彼の生國には、傳記があるのだろうと思うが、他日、東洋人によつてしさいな「傳記」が書かれなければ、東洋の恥となるだろう。

そんなわけで、発売日が「2009年7月」となってゐる『Memoir of the REV. Samuel Dyer: Sixteen Years Missionary to the Chinese』といふ本を、Amazonで注文してしまった。

Memoir of the REV. Samuel Dyer: Sixteen Years Missionary to the Chinese

Memoir of the REV. Samuel Dyer: Sixteen Years Missionary to the Chinese

届いた本を良く見ると、これは公有化してゐる原書の影印復刻版であった。新しい解説がついていたりはしないかと思ったんだども、何もなし。シカゴ大学図書館所蔵本のPDFよりは印刷物の方が斜め読みもしやすいんで、まぁいいか。