日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

指文字とアラビア数字

ここひと月の間、ほぼ毎晩、己が遅い夕食を摂ってゐる傍でカレンダーをめくり、「おっきい8」「おっきい9」…「おっきい12」と読み上げて喜んでゐたり、不機嫌で半べそかいてゐる鼻面に「いち」とか「ご」とか手を出すと笑顔を取り戻して「いち」や「ご」をやり返してきたりしてゐた野郎ッコなんだども。
野郎ッコが昨晩、「いち」の右手と「いち」の左手をくっつけた状態を示して「じゅういち」と宣った。続けて、「いち」の左手と《ぐー》の右手をくっつけて、「じゅう」と言ふ。更に続けて、《ぱー》の状態からやや指を曲げた形状で、左右の指先を各々くっつけた状態――掌で大きな球を作った状態――を見せて「ぜろ」と。
この「じゅういち」「じゅう」「ぜろ」にも驚いたんだども、更に続けて、親指と人差し指だけ伸ばした状態の左右の手をくっつけて「だぶりゅー」と言はれ、これはサスガにオカーサン(妻)に仕込まれたんでねぇべかと思ったがさうではないらしい。
割箸で「じゅういち」を作ったりする、見立てのチカラ・組み立てのチカラが指文字に及んでゐるやうだ。
「じゅう」の場合、左右の手で違ふカタチを作る運動なので、左右同時に「いち」から「ご」までを示す普段の動きとは、異なる質の段階に進みつつあるかもしれない。
己と妻が手話を操れるヒトだったら野郎ッコの指文字はどんな発達をするんだべかと思ったり、
http://www.shuwaken.org/
ベビーサインばやらせてみったらどいなくなったべな
http://www.babysigns.jp/
と思ったりしないではねぇんだども、引き続き勝手に育つ野郎ッコの観察に徹するつもりの己だ。