今も最古のアンチック体ひらながについて調査を進めてゐて、ついでに他の観点からも色々と各方面ば探索したったんだけっど、ひょっとすっと「秀英体」中型仮名の歴史を完全に書き換へてしまふかもしんねぇブツば発見しちゃったやうな気がして泡喰ってだ己。何如すっぺ。
事故やら何やらで己がくたばっちまって発表できなくなったら、アンチックの件もこの中型仮名の件も他の調査中の件も、また歴史の流れに埋もれてしまふんですよ!
つうわけで天が落ちてくる憂ひに憑れた己は、後続の活字書体史研究者に、かう書き残しておくことにする。――国会図書館(敢て近代デジタルライブラリーに限定しねぇ)の明治期資料ば、全部見ろ。少なくとも、明治十年代末から三十年代後半までは、全部見ろ。
読むのは無理だども見るのは出来ると信じて進む己ですよ。全部は見ねぇで終はると思ふけど。
