大学院で徳永直の研究などをなさっているWさんから、徳永直が『政界往来』昭和十五年七月号に書いた「日本の文学」という小文の存在を教えていただいた。例の「日本文化史展」を見たことから、「日本の文字」活字における文選や組版を機械化することの難しさについて書かれていて、人物書誌大系に拾われていないものだ。
Wさんは、内容から推してタイトルは「日本の文字」の誤植ではないかと記しておいでなんだども、頂戴したコピーを拝読した自分も同意見。
ありがたいことに東北学院大学図書館が昨秋から一般開放されているので、今年こそ貴司山治全日記を見ておこうと思っている。どこまで「やりきった」と思えるか判らないんだども、徳永直『光をかかぐる人々』の件を一段落させるつもり。
