確か今年8月27日にビッグマイナーチェンジが日本で発表され9月2日-3日にデビューフェアが行はれたメルセデス・ベンツEクラス(W211系-後期型)のテレビコマーシャルさ、《千都フォントライブラリ「日本の活字書体名作精選」に入っている、築地体三号細仮名が使われているような気がする》と、id:mashcoさんの『生活日報』さ綴らってゐた。
http://d.hatena.ne.jp/mashco/20061029/1162133506
『CMナウ』2006年11月/12月号によっと、ダイムラー・クライスラーは2006年10月/11月期、テレ朝系「報道ステーション」水曜日のスポンサーとなってゐるさうだから、一昨日の放送ば確認してみた。次週ばチェックする方のために記しておくと、当日の放送は、22:30以降のCM枠だった。
http://www.genkosha.co.jp/np/detail.do?magazine_id=3
私は活字書体に疎いので残念ながら漢字書体については素性が判らなかったが、mashcoさんが仰る“あの特徴的な「と」”の他、「ひたすら自動車を極めること」といふ宣言に出現するすべての平仮名が、築地体三号細仮名の特徴を有してゐるやうに私には思はれた。
なほ、そのコピーの前に出現するCMタイトル「メルセデス論」に出現するすべてのカタカナもまた、築地体三号細仮名の特徴を有してゐると私には思はれた。
このテレビコマーシャル中で、E350アバンギャルドS
http://www.mercedes-benz.co.jp/passenger/car_lineup/e-class/exterior-e350.html
の車体と共に印象的な画面を作り上げてゐる墨跡は、「祥洲の書」であるらしい。
http://www.shoshu.jp/pages/topic10.html
祥洲氏の上記ページに掲げられてゐるビッグチェンジ発表の全国紙全面広告には築地体三号細仮名が使はれてをらず、またメルセデス・ベンツ オフィシャルサイトのEクラス「ディーゼル」のページ
http://www.mercedes-benz.co.jp/passenger/car_lineup/e-class/diesel.html
から開く「ディーゼル スペシャルサイト」から更に開くと出てくる「E-CLASSスペシャルサイト」でも「ひたすら自動車を極めること」の仮名書体が築地体三号細仮名ではないことからすると、「祥洲の書」でテレビコマーシャルば作っぺと考へた方によって、筆のイメージば生かす書体選定が行はれたものと想像される。
