日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

野郎ッコの「大」「小」

年中さんになった頃から自分のことを「おれ」と言う、もうじき満四歳五ヶ月となるウチの野郎ッコなんだども。
「オトーサン、おれ“大きい”と“小さい”書けるんだよ」と言ひながら書き付ける図形ば眺めてゐると、「ハ」を書いてから「亅」の順で「小」を書き、次に「儿」を書いてから横棒をどの位置に書けばいいか判らなくなって己に「大きいってどうだっけ」と尋ねる。
鉛筆を持つ野郎ッコに手を添え、横、左払い、右払い、ば描く。
「小」は敢て直さねぇ。
平仮名とカタカナを自由に読み書きできる野郎ッコが、「大」や「小」の中に一種の部分字形を見出して全体像を認識してゐる状況が、さういった段階の幼児に一般的な認知のありかたなのか、個性が強いのか、そのあたりは判らねぇ。