日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

数位の京をケイに訂正願ひキョー特急との違ひを再認識

現在満四歳児となったウチの野郎ッコ、昨年12月9日付の記事「じょうききかんしゃの値段とジョーキキカンシャの値段」の件で数位の京ば「キョー」と教へて以降、何かと「5キョー円」「5キョー㌘」「5キョー人」と唱へてゐた。
ひと月半を経て己が「ケイ派」に転向すると決め、外食先で、オトーサン間違ってたよゴメンなとお詫びしつつ紙ナプキンさ数字の「京」は「けい」で東京の「京」は「きょう」だと漢字と振り仮名を示しつつ書いてみせた。
野郎ッコもその場で自分さも書かせろとせがんだのを制止してウチさ帰って来たっけ、落書きノートば引っ張り出して、「すうじは京(きょう)でした京(けい)ではありません。ガーーーーーーーーーーン」と作文して己に感情込めて朗読するよう迫る。

しっかり朗読した後、再度お詫びしつつ訂正を試みたが、聞き入れてくれず……。
バランスが悪いながらも「京」といふ漢字ば身につけたを喜んで良いのか、数位の京について訂正が効かないことを悲しんでいいのか、トンビが鷹の教育をするのも大変だ、さて参ったな、三つ子の魂百までかな、と思った三日後のこと。
子「オトーサン、センは?」
己「一十百千のセン?」
子「数字の千」
己「百が十個」
子「ケーは?」
己「数字のケイ?」
子「そう」
己「千兆が十個」
その後、口癖で「5キョー円」「5キョー㌘」とか言いかけても自主的に「5ケー円」や「5ケー㌘」に言ひ直してゐるので、数位の京を「キョー」から「ケイ」に訂正する――といふ新しい約束事ば飲み込みつつあるのだらう。
一方、語呂の問題なのか“数位とは無関係”といふ認識なのか、キョー特急は相変はらず「キョー特急」のままだ。
超合金ば教へてねぇからか?