日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

電柱電力柱電信柱でんきんばしら電気ン柱

空山さんの http://d.hatena.ne.jp/kuzan/20070806 ば拝見して。
いはゆる「電柱」には、電力会社が送電・配電を目的に設置する電力柱(でんりょくちゅう)と通信会社が通信用ケーブルを支持することを目的に設置する電信柱(でんしんばしら)、そして共用の電柱があり、よく見ると、電力柱なら電力会社のマークと柱の識別記号が書かれたプレートが、また電信柱なら通信会社のマークと柱の識別記号が書かれたプレートがついてゐて、共用の電柱なら使用者のプレートが複数ついてゐるわけだども。
なぜ日本人の多数派はそれを一緒くたに「でんしんばしら」と呼んで不思議に思はねぇんだらう。
広辞苑を見ても、電信柱の項目はあるけど電力柱の項目は無ぇってのは怪しの一言だども、現に「電力柱」と「電信柱」が日本の国土に建ってゐる以上、「でんきんばしら」は語源俗解とは言へねぇんぢゃねえべか。普通に訛っただけなんでねぇべか(電力柱=電気ン柱)。と思ったり、あるひは街灯ば支持する柱のことば「でんきんばしら」と呼び習はしった地域があっかも知んねな。とも思った東夷「でんちゅう」派の己だ。