思ふところあって、「炎の明朝体活字字形一覧」といふ表を作ってみました(http://dosei3.no-ip.org/~uakira/n/?date=20050607)。作ってゐる中で、気になったことなど。
- JIS X 0208:1997の範囲で「炎」に関係するすべての字種(炎、淡、談、啖、餤、毯、痰)のうち、漢字Talk 7.01付属のリュウミンLight-KLは、「毯」以外みな、“上の火”を払ってゐました。Pro仕様のOpenTypeフォントに含まれる、掞、琰、錟なども、やはり払ってゐるのでせうか。また、剡や、飈、焱などはどうなってゐるでせうか。
- 可能ならば、NET-DTP・SHINKA TOP PAGEの書体アウトラインサービスを利用して、MMANKL、MHM、SHMも表に盛り込みたかったのですが、JIS X 0208に無い字種も注文できるのでせうか。
- 仮に手動写植時代から何段階かで石井中明朝を追ってみたら、払うか止めるかが途中で変化してゐたりするでせうか。
- 他に、リョービの本明朝など、金属活字から写植を経て電子活字化されたやうなものでは、どこかの段階で払うか止めるかの変化があったりしたでせうか。
- 印刷局の活字を『明朝体活字字形一覧』形式で追ふことができたら、何か発見があったり?
- 1903年の製文堂と同じ時期の築地初号は、「淡」と「談」の“上の火”を払ってゐたのでせうか、止めてゐたのでせうか。
- ベントン導入期に、何か変化があったりしたでせうか。
- 当用漢字に合せて、どんな変化があったでせうか。