過日記した「徳永直の共働印刷生産組合」の記事中で言及した、JCCU協同組合塾さんのサイトに、「関消連の旗に使われていたCO-OPマークをめぐって調べたこと」といふMさん発の記事がある。
同記事によると、関東消費連盟の旗印は、あの橋浦泰雄が昭和三年もしくは昭和八年に考案したものなのだといふ。
そのマーク、野田醤油など関東消費連盟による争議支援活動を小説化した徳永直『輜重隊よ前へ』の表紙に描かれてゐる。
これは徳永の共働印刷生産組合が昭和六年に刷ったものだから、昭和三年考案説が正しからうと愚考する次第。
この奥付を眺めてゐてふと気づいたんだども、浦西和彦編『人物書誌大系 1 徳永直』は、書誌情報に印刷者を挙げてゐない。
全集企画者は、徳永の活動を明らかにするといふ意味において、共働印刷生産組合による印刷物を可能な限りリストアップしておいた方がいいんぢゃなからうか。