日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

改訂常用漢字表パブコメ準備できっぺか?

公用文においては、何かを「愛でる」ことも、何かに「気圧される」ことも、何かの「為に」どうにかすることも、何かを「遺す」ことも、何かに「悦ぶ」ことも、何かを「怨む」ことも、何かを「援ける」ことも、何かで「凹む」ことも、どこかに「往く」ことも、「旺ん」なことも、「苛める」ことも「苛まれる」ことも、「禍(わざわい)」も、「雅(みやび)」も、「飢え」も、「慨き」も、何かを「拡げる」ことも、「活きいき」することも、……「睦まじく」することも、すべて、カナに開くかフリガナをつけるか他の漢字に書き換えなければ表記できないコトバのままなんだなぁ――と、しみじみ。
これらの和語は、改訂常用漢字表において既存の常用漢字に追加された訓である「委ねる」「育む」「応える」「館(やかた)」「鑑みる」などと比べて、明らかに使用頻度が低かったりしたのだらうか。
仮に字種の選定が妥当だったとして、その音訓は改訂案のままで良いだらうか。
頻度といふか、一般的であるか否かの一つの判断基準として、上記の語句を表記するにあたって使用したATOK 2009 for Mac & Windowsが、デフォルトでは変換しなかったもの(「援ける」「旺ん」「慨き」が変換されなかった)と、フツーに変換されたもの――といふやうな区分の仕方は立てられると思ふ。
常用漢字表を改訂する動機がIT社会化によって漢字がたくさん出せることにあるといふなら、最も実際的な判断基準とも言へるだらう。
斯様な、改訂常用漢字表において奇妙な使用制限を設けられた音訓をリストアップし、メジャーなIMEがデフォルトで変換するかしないか、拾い出しておかうかと思ふ己。
なんだども、まだしばらくはトクナガに集中したい。
誰か代りにやってけねべか。