旧twitterがXになり、「モーメント(Moments)」機能でまとめたメモの閲覧もできなくなってしまったのが自分にとって想像以上に不便である――twilogのキーワード検索では「流れ」や「塊」がうまく拾い出せなかったりする――ので、標記モーメント(https://t.co/czQwtxD0ff)を2017年7月の
『アイデア』370号大澤聡「批評/メディア/マテリアル試論―193510」twitter.com/uakira2/status… の際にはインクの方しか見ていなかったので、この4種の昭和10年10月号が組版書誌目線で見た際に無視できない違いを持っていたことに気づかなかった、と今気づいた。
https://x.com/uakira2/status/886374476291506176
『アイデア』370号 http://idea-mag.com/idea_magazine/370/ 114頁掲出『中央公論』の4「原敬日記抄」は本文8ポ30字詰21行(行間六号=7.75ポ)の二段組なのだけれど、115頁『改造』の2「岡田内閣の運命」は8ポ30字詰19行(行間9ポ)の二段組、というだけでは…
https://x.com/uakira2/status/886377573042724864
…十分な「組版書誌」とは言えず、『中央公論』昭和10年10月号8ポ二段組の行長は8ポ30字文=240ポで、一方の『改造』は8ポ30.5字分=244ポとなっている。
(このように1行の天地の距離が〈全角ベタ〉の整数倍ではない場合、どのように記録すべきだろう…)
https://x.com/uakira2/status/886378814032367617
仮の行長表現で記しておくと、『アイデア』370号 http://idea-mag.com/idea_magazine/370/ 116頁掲出『日本評論』の2「『生長の家』を解剖する」は本文8ポ30字詰(行長全角30字)19行(行間9ポ)の二段組で、…
https://x.com/uakira2/status/886381160128851970
…同117頁『セルパン』の1「行動主義の前途」は本文8ポ30字詰(行長全角30字半)21行(行間9ポ半の二分四分=7.125ポ)。
同じ1段21行で行間を本文文字サイズよりも狭く取っている『中央公論』ならルビを八号活字にすれば特段の調整を要せずに一定の行間隔で組める訳だけれど、…
https://x.com/uakira2/status/886382373641658368
…『セルパン』昭和10年10月号の「本文8ポ、行間9ポ半二分四分(7.125ポ)」の場合、ルビや圏点が使われた場合、何らかの調整が必要になった筈だ(ルビを4ポとした場合3.125ポという端数が残るが、このようなインテルは無いように思われる)。いったい、どのように処理しただろう。
https://x.com/uakira2/status/886383449212190720
この『セルパン』昭和10年10月号の、別フォーマットの8ポ二段組である、『アイデア』370号 http://idea-mag.com/idea_magazine/370/ 117頁3「フロンティズム」は本文8ポ32字詰21行で、一見匡郭(罫)が無い分行長を増やしただけのようにも見えるのだけれど、…
https://x.com/uakira2/status/886386084170448896
…圏点が使われている分行間が一定していないようで、六号(7ポ75)のところと8ポのところ(圏点が使われている行間と、その周辺)の二種類があるようだ。
(370号で見えている範囲では、狭い方の組み方〈行間9ポ半二分四分=7ポ125〉にルビや圏点が使われてなかったのが惜しまれる。)
https://x.com/uakira2/status/886386755787567104
雑誌の本文が9ポから8ポに切り替わる(あるいは、9ポと8ポの併用が始まる)時期はいつ頃かという調査の一環で昭和2年頃に8ポが〈『改造』デビュー〉してる https://x.com/uakira2/status/744110317844602880 っていう観察結果を得ていたんだけど、組み方をちゃんと確認するのを怠った。莫迦め。
https://x.com/uakira2/status/887298739425075200
『改造』の8ポ二段組み、仮説的には、当初30字詰×行長30字、昭和10年10月までのどこかの時点で30字詰×行長30.5字、昭和19年の休刊までのどこかの時点で30字詰×行長31字という変遷を辿るのではないかと思うのだけれど、答え合わせはどうなるか…
https://x.com/uakira2/status/887299648682995712
組版書誌ノオト『パイデイア』篇として「入ってるインテル」か「行間を読んでみた」というようなタイトルでゴールデンウイーク明けにはこのあたりのこと https://x.com/uakira2/status/858604018423046144 を書き留めておこうと思ってたんだけど、「定型」の出来方を知っておきたいと思って沼。
https://x.com/uakira2/status/887304844238766080
久しぶりに30分程県立図書館に立ち寄る時間が出来たので行ってみたところ、以前8ポと判断した、『改造』昭和2年6月号の二段組に使われている活字が、どうもおかしい。組み方は32字詰23行。
https://x.com/uakira2/status/887633936129474560
13箇月程前に見た際、秀英電胎8ポを採用することとなった世界文学全集を広告してる『新潮社出版月報』昭和2年2月号 https://x.com/uakira2/status/816981563640451072 と同じタイミングで同じ文字面だからという安易な判断で「8ポ」としてしまっていた可能性がある。
https://x.com/uakira2/status/887634326082297857
昭和6年頃のものを見ると例の「31.5字詰」で19行というような具合で、色々とよく判らない。
ともあれ、今使ってる「六号スケール」で活字サイズを再度測り直してみなければ…(正方形目盛りではなく、「二分」が見やすい目盛りを付け足しておく必要があるかもしれない。)六号活字計測用「内田スケール」(部分)
昭和10年の行長(段の高さ)8ポ×30.5字=244ポは、計算上7ポ75×31.5字=244ポ125と0.04mmしか違わない。昭和5-9年頃の『改造』の「31.5字」は、「高木元「『浮雲』 書誌」の〈組版書誌〉に寄せて」http://d.hatena.ne.jp/uakira/20170406 で問題化…
https://x.com/uakira2/status/887638715828387840
…しようとしていた、「8ポ活字書体を六号〈7ポ75〉ボディーに鋳込んだ活字」だったのではないか?
これはしっかりと測り直さねば。
https://x.com/uakira2/status/887639120817803264
「六号スケール」で計ってきたら、『改造』昭和2年6月号の二段組本文の活字サイズは8ポイントだった。ただし、ルビなしの巻頭小論文は32字詰23行で、総ルビのテキストは31字詰・行長31.25字(「31字四分」表記の方がいい?)21行という具合。どちらも段間は1.25字(1字四分)。
https://x.com/uakira2/status/888009632001609728
後者の本文8ポ31字詰行長31字四分21行二段組段間1字四分という体裁は『改造』昭和3年5月号、4年5月号、5年6月号でもポピュラーに使われていたので、何らかの合理性がある仕様だったのだろう。
https://x.com/uakira2/status/888014399033679876
『改造』のこの体裁における段の「長さ」または「横幅」方向である「8ポ21行+行間20」が114~115mm程度なので、行間は2.74~2.75mm程度。その時点の秀英舎の六号(7ポ75≒2.72mm)より少し大きく、8ポ(2.8112mm)より小さい。
https://x.com/uakira2/status/888016125727985664
この行間2.74~2.75mmをコンマ75で割ると3.65~3.67mmという値になり、これは当時の秀英舎の五号活字の寸法なので、昭和一桁頃の『改造』の本文8ポ31字詰行長31字四分21行二段組における行間に〈入ってるインテル〉は五号二分四分と思っていいだろう。
https://x.com/uakira2/status/888016874419527680
『アイデア』377号にパイロット版が収録された白井敬尚『組版造形』で取り上げられた竹久夢二『小夜曲《せれなあど》』の組版書誌http://d.hatena.ne.jp/uakira/20170402 においてインテルを(秀英)五号と考えたのも、このようなリヴァース・エンジニアリングによる。
竹久夢二『小夜曲《せれなあど》』のインテルを推定
それにしても、この期間限定って感じで使われた9ポ仮名の素性が相変わらず判らない。何者なんだ?!
https://x.com/uakira2/status/888021169772740608
以上は「入稿原稿の「組方指定」または「組版指定」の歴史を眺める」(2018-01-06)からリンクしていたモーメントを元ツイート履歴から再構成したものです。

