昨年の暮れ、〈国語×活字問題としての樋口一葉『暁月夜』の「文」〉という形で宿題を頂いて以降、呼び名のことを含めて思い悩んでいた「候文のアレ」らの件なのだけれども。
一葉のところで『当方の残念な国語力では「こと」「ごと」以下、一部のキャラクタしか何というキャラクタであるかが判らない。併せて御教示賜度候也。』と記していた通り、判読できずに名指すことができないキャラクタが幾つもある。
仮につけた名前のうち、「合略仮名」は国語を考える際にもUnicodeも文字クラスを考える際にも通用するはずだけれども、「準仮名記号」と「消息符牒」は、文字クラスに仮の呼び名をつけたもの。
カギ括弧内が空白になっているキャラクタの読み方や、読み方を記してあるけれども誤っているものなどについて、ぜひとも御教示賜度候。
なお、『築地体前期五号と後期五号の「準仮名記号」一覧』と題しているけれども、実際の明治27年版五号総数見本(前期五号)および明治39年版五号総数見本(後期五号)から、「〆」「ゝ」「ヽ」「〳〵」は省いている。
なお、大正2年の秀英五号総数見本(『秀英体研究』215-218頁)には、上記に見えない次の3キャラクタが掲載されている。併せて御教示賜度。