川上弘美の句集『機嫌のいい犬』(asin:4087753972)に「十四ポ岩田明朝冴返る」という句があることを知ったのは、四年前のことになる。
「十四ポ岩田明朝冴返る」(川上弘美,『機嫌のいい犬』,集英社,p. 133)と組まれたその書体は平成明朝
— kzhr (@kzhr) 2011, 4月 23
ああなぜか、『「十四ポ岩田明朝冴返る」(川上弘美,『機嫌のいい犬』,集英社,p. 133)と組まれた書体が平成明朝』などなどと「下の句」らしく書けばいいのに。とか思ってしまったオサーンがここに。 @kzhr
— UA (3.1) ⿴囗図デコ大好き (@uakira2) 2011, 4月 23
以来、旧四号活字(十三ポ七五)でも新四号活字(十三ポ一二五)でもなくまた十八級や二十級でもなく「十四ポ」であるのはデジタルフォントのイワタオールド明朝を指すのだろうと思い込んでいたのだけれど。
同書133頁、つまり「2008年」の冒頭に掲げられた二句が「十四ポ
『東京日記3 ナマズの幸運。』(asin:4582834981)にそれらしい記載は見えないが、この二句は、2007-2008年頃に沸き起こった活版印刷ブームによって、例えばオールライト工房などで名刺印刷を体験した、その金属活字の「十四ポ
十四ポイント明朝なら、四号活字と同じ「ベントン中型」原図に基づく活字になる。あの『定本須永朝彦歌集』と同じ書体だ。
今、岩田の十四ポイント明朝、あるいは四号の金属活字を名刺に使える印刷所というのは、どれくらいあるのだろうか。