読んで字の如く。
あれこれ検索してゐて、長崎県立長崎図書館が「活版製造所」の『貮號活字總數目録』を所蔵してゐると知った。
この出版者が、後に「築地活版製造所」「東京築地活版製造所」に改称する「活版製造所」なのか、後に「大阪活版製造所」となる「活版製造所」なのか、「(長崎)新町」の「活版製造所」なのか、これらとは全く異なる系統の「活版製造所」なのか、ウェブの蔵書検索で見える情報からは、そのあたりが全く判らない。
出版年も不明。
仮に本木昌造系統の『貮號活字總數目録』だとすると、和様二号の全容が見られたりするんぢゃないかと思ったり、佐藤タイポグラフィ研究所所蔵の『二號明朝活字書體見本全』(明治二十五年一月改正)の「二号」とは「角寸法」が異なったりするんぢゃないかと思ったり。
ともあれ、本木系統の活字見本だとすると、国内にある本木系統の活字見本帳の種類と所在については相当網羅的な資料と思はれた板倉雅宣『活版印刷発達史』(asin:4900175153)に記載がない驚きの資料と思ひ、メモしておく。
この見本帳の印刷者名の脇に、印刷者の住所が記されてゐたりはしないだらうか。仮名は刷られてゐるだらうか。情報求む。
