日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

横浜開港資料館平成30年度第1回企画展「金属活字と明治の横浜」

来る2018年4月27日(金)から7月16日(月)、横浜開港資料館で「金属活字と明治の横浜 〜小宮山博史コレクションを中心に〜」という展覧会が開催されます。

本日(1月31日付)資料館サイトの「What's New !」のコーナーに、「これからの予定」として情報が公開になりました。

活版印刷で用いられる日本語の金属活字は、ヨーロッパで作られ、キリスト教のアジア伝道の中心であった中国を経て、長崎に伝えられました。活字と活版印刷術の導入は、日本の近代化に大きな役割を果たしましたが、本展示では、金属活字の誕生から日本への伝播、そして横浜における普及の歴史を、活字史研究家、小宮山博史氏のコレクションを中心にたどります。

近代日本語活字の歴史――とりわけ「メインストリーム」系――を考えるうえでとても貴重である膨大な活字資料を集めてこられた小宮山博史氏のコレクションが、『真性活字中毒者読本』(asin:4760121463)での予告通り開港資料館へ一括で移管されることとなり、その記念に開催されるものです。


この企画展の関連事業として次の通り公開講座の開催が予定されています。

第1回 5月26日(土)
内田明(近代日本語活字史研究者)「活字と活字見本帳が語るもの」
第2回 6月9日(土)
宮坂弥代生(明治学院大学非常勤講師)「印刷史のなかの美華書館―日本とのかかわり」
第3回 6月23日(土)
小宮山博史(活字書体史研究家)「日本活版印刷史の夜明け−上海のヘボンと吟香」

【会場】横浜開港資料館 講堂
【時間】各回とも14:00〜16:00
【受講料】500円/回
【募集人数】80名(応募多数の場合は抽選)
【申込み方法】往復はがきに、郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・参加希望講座回(複数記載可)を記入の上、下記の住所に送付:
〒231-0021
横浜市中区日本大通3 横浜開港資料館 活字展講座係
(文面が消えてしまう恐れがありますので、消せるボールペンでの記載はご遠慮ください)
【締切】5月15日(火)必着


横浜開港資料館の通常の開館時間は9:30〜17:00ですが、5月26日(土)、6月2日(土)、6月29日(金)、7月14日(土)は展示室のみ19:00まで開館です。第1回講座をお申込みいただくと、講座の前後で展示の見方が変わる、そんな体験をしていただけるかもしれません。

また、通常の入館料は一般200円・小中学生100円ですが、横浜セントラルタウンフェスティバル開催の5月26日(土)・27日(日)と、開港(開館)記念日の6月2日(土)は入館無料になります。