日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

ことえりとMS-IMEで入力オン/オフをCaps Lockに割り当て

主にWindows機として使っているMac miniには、PS/2-USB変換コネクタを介してIBMのキーボードを繋げている(確かレノボになる少し前のThink Centre付属のもの。PC本体は既に廃棄し、キーボードだけが残っている)。
このMac miniをたまにOSXで起動することもあるけれど、基本的にOSXにはウェブとメールくらいしか用がない。
そんな使い方で鬱陶しいのが、「半角/全角」の切り替え(IMEオン/オフの切り替え)がWindows側と違っていること。
過去にATOK 2009 for Mac + Windowsというパッケージで操作と辞書を共有してしまおう試みたこともあったのだけれど、Mac miniに繋げているのがApple純正キーボードではなく106キーボードだからという制約もあるのだろう、Mac側とWindows側でIMEオン/オフの切り替えを同じ単純なキー操作(例えば「かな」でIMEオン、「英数」でIMEオフ)に統一することができなかった。
結局、内臓HDDのトラブルが発生したり、職場と自宅でIMEまわりの操作が共通になっている方が便利だと感じたり、近デジ資料の奥付で明示されてる「印刷者」を書誌DBに追加してしまえ!という仮のウェブDBを試みていた際には昼休みに職場近くのネットカフェでも作業を継続したかったので自宅とネットカフェの操作が共通になっている方が便利だと感じたり。というわけで、Macは「ことえり」デフォルト、WindowsMS-IMEデフォルトで使うようになった。
そしてここ2年少々、元々はセミナー等に使う軽くて便利な道具(HDMIとアナログRGBの出力端子を持っている)というつもりだったDynabook R732が、Core i7SSDの快適さからすっかりメインマシンになってしまい、ますますMS-IMEデフォルトから離れる理由がなくなっていた。
そのDynabook R732なのだけれど、SSDの容量が128GBしかなく、今月Adobe CCを解約しディスクスペースを多少空けたにも関わらず、「赤棒」運用が続いている。SSDで空きが一割を切っているというのは、ちょっと怖い。とは言っても、現時点で容量の大きいSSDに換装するような出費はできない。
そんなこんなで、あまり電源を入れることがなくなり、時折Windows機としてNDL書誌の刈り取りとDB検索に使っていたMac mini early 2009(OSXじゃないと読めないっぽいメールの添付書類を開きたいときにだけLionで起動)だったのだけれども。
Yosemiteがインストールできているのはもちろん、64ビット版Windows 7運用できる他、どうやら64ビット版Windows 10も行けそうだといった情勢下、4月からRadikoolを常用したくなったので、今回改めてMac miniをメインマシンにすることにした。
メインマシンといっても、一年前モリサワパスポートを解約し、今回Adobe CCも足抜けしたので、ウェブ閲覧、メール送受信など、もはやスマホでいいんじゃないか?というレベルの道具なんだけれど、画面の物理サイズが大きいところと、何といってもフルサイズの物理キーボードが繋がっているところが、やっぱりスマホタブレットと違うところ。



とにかく、今回こそ、IMEのオン/オフ(とカタカナ変換)をMac/Win共通にしたい。
そんなわけで、まずMS-IMEの「ツール」-「プロパティ」で呼び出した「Microsoft IMEのプロパティ」ダイアログで「編集操作」タブを開き、キー設定の「変更」ダイアログを表示。

けっこう細かく調整できるようだ(今までここを触る気がなかった)。
一方、OSXで再起動し、ことえりの「“日本語”環境設定を開く…」で呼び出した「キーボード」ダイアログの「入力ソース」タブを開くと、こちらはあまり細かく調整できないっぽい(こちらも今まで触る機会が無かった)。
さしあたり、「Caps lockの動作」を「オンの時「英字」を入力」とし、更に念のため「Windows風のキー操作」にチェックを入れておく。

Win7に戻り、MS-IMEも「英数」キー(= Caps lock)の「入力/変換済み文字なし」の動作に「IME-オン/オフ」を割り当てる。これで、同じひとつのキーでIMEのオン/オフ切り替えができるようになった。[F7]キーで入力中のひらがなをカタカナに変換することもできる。
ほんとうはOSX側のスクリーンショットも[Print Screen]で撮ることができれば言うことなしなんだけれど、当面、これ以上は望むまい。

そんなわけで、MS Officeが入っていない素のWin7機であるためHG明朝Bを使えず、NoEditorにGDIPP効かせた状態のMS明朝でこのメモの前半を書き始めていたのだけれど、本明朝Lってほんとにいいなぁと思う。
というか、思っていた。
いや、今でも好きなんだけど。
ところが、だ。
テキストエディタでメモを書く、そんな用途において、GDIPP有効なWindowsのMS明朝と比べてOSXヒラギノ明朝には「グリフ数が多い」こと以外に何の魅力も感じていなかった自分が、だ。
このメモの後半を書くためテキストエディットのフォントをYosemiteの游明朝体(ミディアム)にしてみた途端、激しく動揺してしまっている。
ヤバい。これはダメだ。
好きすぎる。
IMEのオン/オフとカタカナ変換をWin/Mac共通の動作にしてしまったので、OSの違いを意識せずに日本語入力ができちゃうから*1、色々余計なことを書きたくなってしまう。
長く書くというだけでなく、言い回しや文字使いを変え、文の表情が変わる様を楽しみたくなる。まずい。これはテキストエディタに使っちゃいけないフォントだ。
Radikoolを使うためにWindows 7機としての運用を予定しているMac miniなのに、このままYosemiteでいいんじゃないかとか、貯金してWin8.1を買うべきかとか、余計な雑念に囚われてしまってまずい。妖怪のせいなのかそうなのか?

ようやく本題に近づいてきた。
Mac mini本体での運用を中止し、VMware Player 7.0.0で試用してみているTechnical Preview Build 9926によると、Windows 10でも「Microsoft IMEの詳細設定」の「キー設定」「変更」でIMEのオン/オフを「英数」キー(= Caps lock)に割り当てることができる。

しかも、Windows 8.1に引き続き、Win10にも游明朝と游ゴシックがバンドルされるっぽい。

そしてWin10でも動くと分かったGDIPPを有効にしてみた、このレンダリングのナイスさと言ったら、もう!もう!!もう!!!



IE11でAdobeダウンロードサイトに接続してもFlash Playerがインストールできず、またWindows Updateでも対象になっていない関係で、Windows 10(Technical Preview)ではRadikoolが使えない、と思っていたのだが。

Google ChromeではWin10TPでもFlash Playerがダウンロードできたから、Win10TPでもRadikoolが使えてしまうようだ。
同じ番組を、Mac mini実機で動いているWin7と聞き比べてみると、Win10TPではキズありレコードを再生しているかのようなポツポツ言うノイズが入っているのが耳障りだ。
けれどもこれはCore 2 Duoという一昔も二昔も前の機械のWin7をホストとしているVMware Player上で稼動させているからであって、同じCore 2 Duoでも実機でWin10TPを動かせば、スムースな音質で聴取できるのではないか。
IMEが不安定な気がして実機稼働を取りやめたWin10TPだけれど、今、改めて実機稼動を始めてしまうかどうか、すげぇ悩ましくなってきた。

*1:変換候補の出方や数が違うので、実際にOSの違いを全く意識しないわけではない。