今頃になって、昨秋ミシマ社から出版されていた平尾剛『近くて遠いこの身体』を眺める機会を得た。
- 作者: 平尾剛
- 出版社/メーカー: ミシマ社
- 発売日: 2014/09/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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マティス縦かなと、慣れ親しんだ本文書体のスタイルとの距離感が、「近くて遠いこの身体」というテーマに相応しい絶妙な組み合わせだと思われた。
一般書籍でマティス縦かなの用例って、他にどんなものがあるだろう。その中に、この「違和感」を巧みに活かしたものは、どれくらいあるだろうか。
ちなみに装丁は『偶然の装丁家』矢萩多聞氏で、奥付によると組版は有限会社エヴリ・シンク。マティス縦かなの選択は、どちらの仕事だろう。
「エヴリ・シンク 組版」で検索するとGoogleブック検索で何点か引っかかる書籍データがあるけれど、ホームページ等は見当たらないのが残念。