日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

ラララ化学の子横尾忠則号

活字本やマンガ本にアタってる人物が自嘲して「たかがインク染みのついた紙束」等と云ふことがあるけれど、店頭に並び始めたばかりの『アイデア』342「横尾忠則196X」号(asin:B003VZVVC2)のインクコッテリの匂ひといったらもうオソロシイことになってゐる。
書店で手に取った瞬間、これ刷った人達大丈夫だったのかと、印刷といふよりも有機溶剤とか塗装工事とかいふ単語を思ひ浮かべてしまった己。
幸ひ己は印刷の現場を全く知らない素人読者なので、この印刷って実はそーとー凝った仕事なんだらうなー……と気楽な感想を述べて済ませてしまふんだども、electric出版に関する話題でtwitterのTLが埋まっていく中――かういふTLであるのはそんなフォローをしてゐる己=読者の責任なんだども――、chemistryに充ち満ちたカタマリを目の前に差し出されて、今更ながら改めてふと気づいたことがある。
電子本じゃない本を指し示さうとする場合、アナログ本とか紙本とかの様々な言い方があると思ふんだども、やっぱり印刷本といふ呼び方が好適だったりするんじゃなからうか。