日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

B&Nの身売りはホントに検討課題である模様

日本ではおそらくASAHI.COMの記事「米の世界最大書店チェーン売却か 電子書籍台頭…株低迷」(http://www.asahi.com/business/update/0804/TKY201008040095.html)に端を発して呟かれ続けた驚きの声と、それは誤報だといふ声なんだども。
Barnes & Noble自身による現地8月3日付プレスリリース(http://www.barnesandnobleinc.com/press_releases/2010_aug_3_bks_strategic_alternatives1.html)や、Wall Street Journalの記事(http://online.wsj.com/article/BT-CO-20100803-721120.html)、CNN Money.comの記事(http://money.cnn.com/2010/08/03/news/companies/barnes_noble_sale/index.htm),
そして外報を冷静によくまとめてくれてゐると感じられるITpro(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100804/350994/)やマイコミジャーナルの記事(http://journal.mycom.co.jp/news/2010/08/04/019/)などを見る限り、バーンズアンドノーブルは、ここ数年で大きく株価が下落した状況を受けて「事業の売却」=「身売り」を含めた「株主価値向上策」を検討中であるといふ話はホントであるやうだ。
創業者で筆頭株主のLeonard Riggio氏が、この身売りにおける買い手側の投資家グループへの参加を検討中といふところがややこしいと言へばややこしい話。
B&Nといへば、生涯国外に出ることはあるまいと思ってゐた己が何故か出かけることになったアラモアナショッピングセンター内のB&N店内をウロつきながら、たぶん現地の小学一年生なみの読解力と乳幼児なみの発話能力しか有してゐないだらうオッサンがB&Nの店内で一人で何をやってるんだべなと、本屋ってのは服飾や雑貨と違って大人なみの読み書きや会話ができるヒトが行くとこだよなぁと、しみじみ自虐的な気分になったことを思ひ出す。まぁ無事に島の地図など何点か購求して店を出ることができたんだども。
Riggio氏を牽引力として誕生することになるのであらう仮称“新生B&N”が世界最大のリアル書店チェーンであり続けるのかどうかといった興味も無いではないんだども、それよりは自分自身の近未来の生活の中で“「本」との出会ひの場”が今後どんな風に変化していくのか、いかないのか、といふのが、具体的に気がかりだ。
出版のやりかたとか流通の仕方が大きく変化しつつあるのは間違ひないんだから、“「本」との出会ひの場”のあり方についても、本屋といふのが出版社でもあった江戸時代における出会ひの場のあり方であるとか、まぁ、売る方も買う方も色々と幅広く長い目で考へ直しておく必要があるんだべな。