日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

冷笑顔、憐笑顔、嘲笑顔……

改めて小形さんたちの提案にあった「冷笑」(SMIRKING FACE)ば眺めてみたんだども。

なんていふか、少なくともケータイ絵文字のコレに関する限り、みな、目を閉じてゐるか相当細めてゐるかして、口の端を曲げる(口を片頬に寄せる)絵柄だってことは、他人を見ながらの嘲笑に類する冷笑ぢゃなくて、自己突っ込み的な笑いって感じなんだらうか。
シャアで言へば、「坊やだからさ」ぢゃなくて「認めたくないものだな、自分自身の若さ故の過ちと言うものを」ってところ。
細野不二彦あどりぶシネ倶楽部』(asin:4091811612)シーン4「SHALL WE DANCE」で言へば、81頁の、焚きつけられて返答をためらってゐる道明くん(長髪の女顔)を、見下した半笑いの顔で見てゐる工藤くん(中央のコマ)――

――ぢゃなくて、工藤と身の上話をしあふ中で母が実母ぢゃないことを打ち明ける道明くん――

――が、提案中の SMIRKING FACE に、より近いんだらう。
てなことを、つらつらと。
例へば日本語のコトバのボキャブラリーで区別できる「○○笑」ってのは、日本マンガで「記号化・様式化された顔(のカタチ)」≒絵文字として、すべて相互に区別され得るもんだべか。
それはどこまで翻訳可能で、どこから翻訳不可能になるんだべか。
あるひは、どこまでが「同じ○○笑」で、どこからが「別の△△笑」になるんだべか。