日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

芝野先生講演会「電子翻刻における「読み」と「見たまま」」の記録

青空文庫が主催した芝野耕司先生の講演会「電子翻刻における「読み」と「見たまま」」が7月4日無事終了し、芝野先生のパワポをPDF化した資料が公開された模様。
http://sites.google.com/site/shibano/aozora-bunko-kouen-shiryou
講演会(昼の部)を受けて、夜の部ではかうした打ち上げがあった予感。


我が忠勇なる「読み」派工作員達よ、今や「見たまま」派工作員の半数が我がシバノ・コウによって宇宙に消えた。この輝きこそ我等「読み」派の正義の証しである。決定的打撃を受けた「見たまま」派に如何ほどの戦力が残っていようとも、それは既に形骸である。
敢えて言わう、カスであると!
それら軟弱の集団が、この現行ケヶ指針を抜くことは出来ないと私は断言する。
青空文庫は我等選ばれた優良種たる「読み」派聯盟に管理運営されて、初めて永久に生き延びることが出来る。これ以上戦ひ続けては人類そのものの危機である。「見たまま」派の無能なる者どもに思ひ知らせてやらねばならん。今こそ人類は明日の未来に向かって立たねばならぬ時であると!
ジーク・ジオン!
この講演会において我々「見たまま」派は、現行ケヶ指針を当面使ひ続けることを受け入れる代りに、ホントに現行指針の文面に――特に「文字コードからの求め」の項と大小の判定ができるものに限って「大振り」の注記が付く奇妙さに――100%瑕疵が無いと保障されるのかを問ふ、華麗なる撤退戦を闘ふハズぢゃなかったのか!?
せっかく担ぎ出した芝野先生に、一般論ぢゃなくて指針文面の表現を個別具体的に問ふておくことが「読み」派にとっても「見たまま」派にとっても大事なポイントだと思ってた己なんだとも、今回判ったのは、自分がやっぱりKYだってことだけだった。
どちらか一方だけが100%正しい(相手方が100%間違ひ)なんていふ決着なぞ、今更あらう筈も無いだらうに。
どこからか、「タイミングずれの和平交渉が何になる?」といふ声が聞こえて来たのは気のせいか。

ごめんよ、ララァ

当日参加可能な「見たまま」派に撤退戦を闘ひきってもらいたくて用意したつもりだったのに役に立たなかった弾薬:
芝野先生講演会「電子翻刻における「読み」と「見たまま」」開催
ケヶ个の何だらう
「BBQのウマさマズさ」問題
ケヶ个の活字見本
ケヶ指針が目指したもの
キャラクターのコード化

講演会に参加できなかった時点で負け組の己が今更言ってもしょうがないんだども、「××が○○」と読む地名について、MS-IMEとかAtokなどがデフォルトでは「××ヶ○○」といふ変換候補しか出さないにも関らず「××ケ○○」といふ表記を選び取った事例が多数あるといふ視点が在り得ること、確かMLの雑談か何かで出てきた視点と思ふんだども、質疑応答でさういった話題は出なかったんだべか。


12日夜追記
青空文庫のサイトに、講演会の音声記録が公開された。
http://www.aozora.gr.jp/shibano/
また、講演を契機とする新しい戦線が「こもれび」で展開されつつある模様。
http://hpcgi1.nifty.com/hongming/komorebi/wforum.cgi?no=3143&reno=no&oya=3143&mode=msgview&page=0