日本語練習虫

旧はてなダイアリー「日本語練習中」〈http://d.hatena.ne.jp/uakira/〉のデータを引き継ぎ、書き足しています。

「和英語林集成」と日本を開いた辞書展@明治大学図書館

この春「和英語林集成デジタルアーカイブス」といふコンテンツ
http://www.meijigakuin.ac.jp/mgda/
を公開してくれた明治学院大学図書館が、『「和英語林集成」と日本を開いた辞書展』なる催しば企画してゐるらしい。
http://www.meijigakuin.ac.jp/tosho/collection/event2006.html
ここしばらく、日本とアメリカでアノ書体のことば「Gothic/ゴシック」と呼ぶことについて1864年版のウェブスター大辞典(及びその邦訳字典)が果たした役割が思ひの他大きかったんでねぇべかといふ思ひつきについて調べてゐるんで、非常に興味をそそられるんだども、行かれそうにない。

1864年版大辞典の邦訳であるはずの、島田豊纂訳『附音挿圖和訳英字彙』も、棚橋・イーストレーキ共訳『ウェブスター氏新刊大辞書和訳字彙』も、「Gothic」の項さ「[印]活字ノ名」てふ訳文ば載せてゐるんだども、岐阜大学図書館所蔵の1873年版(1864年版の増刷)『An American Dictionary of the English Language』(背文字から「Webster's Unabridged Dictionary」と称されることもある)の「Gothic」の項さは、さういった記述が無い。ただし「Type」の項さ、邦訳辞書の同項目さ掲げらった図解と同じ書体説明図が載ってゐる。
http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=40083247&VOL_NUM=00000&KOMA=603&ITYPE=0
棚橋・イーストレーキの“和訳辞彙”では、「[印]活字ノ名」といふ訳文と共に「The Type called GOTHIC.」と“ゴシック体”で刷らってゐて、
http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=40083247&VOL_NUM=00000&KOMA=194&ITYPE=0
これは同時期の辞書に例を見ない画期的な工夫であると思ふんだども、ほんたうに他に例を見ないか、『「和英語林集成」と日本を開いた辞書展』でぜひ確認してみたい。んだども、行かれそうにない。

止むを得ず、和英語林集成デジタルアーカイブスにある
http://www.meijigakuin.ac.jp/mgda/index4_j.html
さ記載さってだ主要辞書目録から判断すっと己の探査にはあまり役立たないだらうと、酸っぱい葡萄説ば唱へることで自己解決。
Kerned Letterな活字ば購入してぇと思ってゐだった「印刷解体vol.3」
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/20537621.html?p=1&pm=c
さも行がんねかったし、今年の秋は酸っぱい葡萄が多すぎる。